VICTOR SEA-60
¥49,800(1982年頃)
解説
スペクトルアナライザーとSEA特性±反転機能を搭載したグラフィックイコライザー。
10素子のコントロール部は左右連動設計となっています。
スペクトル・アナライザーを搭載しており、プログラムソースの周波数スペクトルをリアルタイムでFLバーグラフディスプレイで確認できます。また測定用マイクアンプを内蔵しており、別売りの測定用標準マイクMU-S80を使用することで、実際にスピーカーから出ている音の周波数スペクトルを見ることが出来ます。
スペクトル・アナライザーのディスプレイ周波数は、SEA中心周波数と同じ10ポイントで、31.5Hzから16kHzまで1オクターブ間隔で表示できます。これにより低域から高域までのエネルギー分析が正確に行えます。
ディスプレイにはFL(蛍光表示管)を用いており、左右チャンネルの合計レベルを表示しています。このディスプレイは、アタックを速く、リカバリーはゆっくりした特殊駆動回路を採用することで、読取り精度を高めています。表示レベルはマイク入力レベルとSEA出力(Line)レベルの切換え式となっています。
また、ディスプレイレベルはボリュームで自由に調整できます。
SEA RECスイッチの切換えにより、録音時にも再生時にもSEA補正ができます。さらに、SEAの±特性が反転するキャラクタースイッチを搭載しており、録再時のテープヒス低減効果も得ることができます。
SEA共振回路に半導体インダクター回路を採用しており、高S/N、低歪率、広ダイナミックレンジ化を図っています。
機種の定格
型式 | グラフィックイコライザー |
SEA中心周波数 | 31.5、63、125、250、500、1k、2k、4k、8k、16kHz |
SEA可変範囲 | ±12dB |
定格出力 | 2Vrms(SEA・FLAT) |
許容入力 | 6V アッテネーターon時:12V |
入力インピーダンス | 47kΩ |
出力インピーダンス | 100Ω |
全高調波歪率 | 0.005%(20Hz~20kHz、定格出力時) |
混変調歪率 | 0.005%(SEA・FLAT) |
利得 | 0dB(SEA・FLAT) |
周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -2dB(SEA・FLAT) |
SN比 | 115dB(IHF-A、入力ショート、定格出力時) |
付属機能 | ディスプレイ表示(L+R) Line時:SEA・Outputを表示 マイク時:Mic入力を表示 マイク・アンプ感度:-72dB以上(指定マイクMU-S80) 入力アッテネーター(0、-6dB) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 14W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅435x高さ117x奥行312mm |
重量 | 4.6kg |
別売 | 測定用標準マイク MU-S80(¥30,000) |