VICTOR MCA-V7
¥67,800(1970年代前半頃)
解説
Sound Field Composerを搭載した4chプリメインアンプ。
2chソースで4chの雰囲気が楽しめるSound Field Composer回路を搭載しています。
この回路は疑似4chを再現する装置で、2chソースに含まれている残響成分のみを別のスピーカーから出力することで、臨場感の再現を図っています。
MCA-V7にはBTL切換方式による2ch-4chコンプリメンタリー回路を採用しており、4ch再生時はSEPP回路4組で各スピーカーを駆動し、2ch時はBTL接続によってハイパワーを得ています。
回路構成には準コンプリメンタリーITL・OTL回路を採用しています。
また、低雑音シリコントランジスターを採用することで低ノイズ化を図っています。
イコライザー回路は2段式となっており、初段にPNPトランジスタを使用することでトランジスタノイズを抑えています。
2系統の4ch入力や、4ch録音・再生端子を搭載しています。
4chのプリアウト・メインイン端子を搭載しており、プリアンプとメインアンプを独立して使用できます。
機種の定格
| 型式 | 4chプリメインアンプ |
| <パワーアンプ部> | |
| 回路方式 | SEPP-OTL回路、BTL切換可能 |
| ミュージックパワー | 45W+45W(8Ω) |
| 実効出力 | 12.5Wx4(8Ω) 28W+28W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.08%(12.5W) |
| 混変調歪率 | 0.2%(12.5W) |
| パワーバンドウィズス | 30Hz~50kHz -3dB |
| 周波数特性 | 20Hz~100kHz ±0.5dB |
| SN比 | 90dB以上 |
| 入力感度/インピーダンス | 0.6V/50kΩ |
| 負荷インピーダンス | 8Ω~16Ω |
| ダンピングファクター | 50(8Ω) |
| <プリアンプ部> | |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:3mV/50kΩ Tuner、Aux、Tape play、DIN:50mV/100kΩ |
| Phono最大許容入力 | 100mV |
| トーンコントロール | 4chトーンコントロール、NF型 Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
| 出力インピーダンス | Pre out:0.5V(定格)、5V(最大)/1.2kΩ Rec out:36mV/4.7kΩ DIN:36mV/80kΩ |
| 周波数特性 | Phono:RIAA±0.5以内 Aux:20Hz~40kHz +0 -1.5dB |
| 高調波歪率 | 0.1%(1kHz、2.5V) |
| 混変調歪率(60Hz:70kHz=4:1) | 0.2%(2.5V) |
| SN比(IHF) | Phono:80dB Aux:85dB |
| <その他> | |
| 入力端子 | Phono、Tuner、Aux、Tape play、 4ch Aux、4ch Disc、Main in |
| 出力端子 | Pre out、Rec out、SP out |
| DIN端子 | 1系統 |
| 付属回路 | テープモニター Sound Field Composer |
| 使用半導体 | トランジスタ:45個 ダイオード:24個 |
| 電源コンセント | 電源スイッチ連動:2系統 電源スイッチ非連動:1系統 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 外形寸法 | 幅420x高さ138x奥行296mm |
| 重量 | 10kg |