VICTOR MCA-V5
¥50,000(1970年代前半頃)
解説
全ての4チャンネル方式を楽しめる4チャンネルプリメインアンプ。
4チャンネルテープソースやCD-4方式の4チャンネルレコードだけでなく、従来の2チャンネルソースやディスクリートマトリックス方式にも対応しています。
アンプ部には2系統のSEPP回路を搭載しており、BTL方式を採用しています。
スイッチ切換で4チャンネルと2チャンネルの切換が可能なほか、2チャンネル使用時にBTL出力によりハイパワーが得られます。
SFC(Sound Field Composer System)を搭載しており、2チャンネルソースを4チャンネルの臨場感で楽しめます。
この回路では2チャンネルソースに含まれている残響音や反射音を取出し、2-2方式でセットされたスピーカーシステムのリアスピーカーで再生する事で臨場感を再現しています。
4チャンネルディスク入力端子を搭載しており、CD-4方式のディスクを接続できます。
4チャンネル再生ユニットを接続し、4チャンネル対応プレイヤーのカートリッジを4チャンネル用に代える事で4チャンネルレコードが楽しめます。
4チャンネル入力端子を2系統装備しています。
4チャンネルそれぞれに独立したボリュームコントロールを搭載しており、4台のバランスを自由に調整できます。
また、バランス・リモート端子を搭載しており、別売りのリモートコントロール方式のバランス調整器を接続する事でリスニングポジションでバランス調整が可能です。
低雑音用のシリコントランジスタを採用しており、ノイズを低減しています。
4チャンネルヘッドホンの使用が可能です。
機種の定格
型式 | 4chプリメインアンプ |
回路方式 | 全段直結準コンプリメンタリー、SEPP-OTL方式 |
<パワーアンプ部> | |
回路方式 | SEPP-OTL回路、BTL切換可能 |
実効出力 | 12.5Wx4(8Ω) 28W+28W(8Ω) |
高調波歪率 | 0.05%(12.5W) |
混変調歪率 | 0.5%以下(10W) |
パワーバンドウィズス | 20Hz~30kHz -3dB |
周波数特性 | 25Hz~100kHz ±1dB |
SN比 | 90dB以上(IHF) |
入力感度/インピーダンス | 200mV/50kΩ |
負荷インピーダンス | 4スピーカー:4Ω~16Ω 2スピーカー:8Ω~16Ω |
ダンピングファクター | 40以上(8Ω) |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono:2mV/50kΩ Tuner、Aux、Tape、DIN:160mV/50kΩ |
Phono最大許容入力 | 100mV |
トーンコントロール | 4chトーンコントロール Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
出力インピーダンス | Pre out:4.5V(最大)/47kΩ Rec out:180mV/10kΩ DIN:36mV/80kΩ |
周波数特性 | Phono:RIAA ±0.5dB以内 Aux:25Hz~40kHz ±1dB |
高調波歪率 | 0.1%以下(1kHz、0.6V) |
SN比 | Phono:70dB以上 Aux:80dB以上 |
<その他> | |
入力端子 | Phono、Tuner、Aux、4ch Tape play、 4ch Aux、4ch Disc、Main in |
出力端子 | Pre out、4ch Tape Rec |
DIN端子 | 1系統 |
付属回路 | テープモニター ミューティング Sound Field Composer BTL回路 |
使用半導体 | IC:2個 トランジスタ:34個 ダイオード:16個 |
電源コンセント | 電源スイッチ連動:1系統 電源スイッチ非連動:1系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅380x高さ134x奥行322mm |
重量 | 8.5kg |