VICTOR MCA-102
¥22,900(1960年代後半頃?)
解説
小型のソリッドステートプリメインアンプ。
出力回路には準コンプリメンタリーSEPP-OTL回路を採用しており、歪などの原因となる入出力トランスを省いています。
また、出力端子がショートされた時や過大な入力が印加された際にパワートランジスタが破壊されるのを防ぐため、リレーを用いたオーバーカレント・プロテクター(保護回路)を搭載しています。
イコライザーには直結増幅回路を採用しており、一般の増幅段間の結合コンデンサーや抵抗が無いため、低い周波数まで再生が可能です。
また、同時に歪の少ないNF型を採用しています。
トーンコントロールやローブースト(ダイナミック)回路を搭載しています。
また、超低域ノイズやモーターゴロによる悪影響を防ぐため、30Hz以下をカットするランブルフィルターを内蔵しています。
スピーカーコンペンセート回路(低域特性補正回路)を搭載しています。
80Hzを中心に+9dB増幅するため、豊かな低音再生が可能です。
プリとメインがそれぞれ独立して採用可能です。
機種の定格
| 型式 | プリメインアンプ |
| 出力(歪率1%以下) | 最大:25W(12.5W+12.5W) 無歪出力:12W(6W+6W) |
| 周波数特性 | 30Hz~25kHz +0 -1dB |
| 歪率(1kHz) | 500mWx2(0.2%以下) |
| 入力端子 | Phono MAG:3mV/50kΩ Phono X-tal:0.15V/100kΩ AUX:0.1V/100kΩ DIN規格に基づく録音再生端子 |
| S/N比 | Phono:60dB AUX:72dB |
| イコライザー回路 | NF型、RIAA |
| トーン回路 | CR型、2チャンネル連動 Bass:100Hz、±9dB Treble:10kHz、±9dB |
| 出力端子 | スピーカー用端子(4Ω~16Ωスピーカー使用可能) ヘッドホン端子(自動切替式) DIN端子、プリ出力 |
| ローブースト | +9dB(80Hz) |
| スピーカーコンペンセート | +9dB、80Hz) |
| 保護回路 | オーバーカレント・プロテクター |
| 使用半導体 | トランジスタ:18個 ダイオード:2個 |
| ヒューズ定格 | 0.8A |
| 電源電圧 | AC100V |
| 消費電力 | 最大出力時:35W 無信号時:5W |
| 外形寸法 | 幅340x高さ112x奥行220mm |
| 重量 | 4.0kg |