VICTOR JA-S55
¥65,000(1978年頃)
解説
全段DCアンプ化によるトライDC回路を採用したプリメインアンプ。
イコライザー部は初段にペアFETを用いたDC構成を採用しています。
FETを用いたICL回路によって実際にカートリッジを接続した状態での特性改善を図っています。
トーンアンプ部にはイコライザー同様にFET・ICL入力のDC構成回路を採用しており、トーンディフィート時と殆ど変わらない低歪率化を実現しています。
パワーアンプ部には全段直結DCアンプ構成を採用しています。
電源部にはダイレクトパワーサプライシャーシ構造を採用しており、B級段用電源の整流回路を左右独立で設け、出力段と一体化させています。これにより広帯域にわたる電源インピーダンスの低減と、大電流による磁力線の飛びつきを防ぎ、歪を低減しています。
前面に録再端子を搭載しています。
低歪率マルチコンタクトボリュームを採用しています。
対数圧縮型のパワーメーターを搭載しています。
左右独立検出3大重点保護回路を搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
回路方式 | 全段直結完全DCアンプ |
実効出力(両ch動作時) | 60W+60W(8Ω、20Hz~20kHz、THD0.02%以下) 70W+70W(4Ω、1kHz、THD0.05%) |
全高調波歪率 | 0.02%以下(実効出力時、8Ω、20Hz~20kHz) 0.005%以下(1kHz) |
混変調歪率 | 0.01%以下(実効出力時、8Ω) |
周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -1dB(Aux入力より) |
<プリアンプ部> | |
回路方式 | 全段DC構成、初段FET差動ICL、A級動作 |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/47kΩ Tuner、Aux、Tape play:200mV/50kΩ |
RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.3dB |
Phono最大許容入力 | 230mV(RMS、1kHz) |
周波数特性(Aux) | 5Hz~100kHz +0 -1dB |
SN比(IHF-Aショートサーキット) | Phono:81dB Aux:105dB |
<電源部、その他> | |
回路方式 | A級・B級独立、ダイレクトパワーサプライ方式 |
定格消費電力(電気用品取締法) | 154W |
外形寸法 | 幅420x高さ149x奥行334mm |
重量 | 10.0kg |