オーディオの足跡

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AX-Z921の画像
 解説 

ビクター独自のK2インターフェース採用のD/Aコンバーターを搭載したプリメインアンプ。

より高品質なD/A変換を実現するため、アンプとして初めてK2インターフェースを搭載しています。
K2インターフェースは、入力されたデジタル信号波形から、半導体の高速スイッチ動作により、符号情報だけを検出し、その情報をもとに別ブロック状に新たなデジタル波形を作り出すという構造になっています。
これにより、電気信号による波形伝送をいちど符号伝送に換える事で、K2インターフェース通過前に含んでいた符号外成分は電気的にカットされています。
ここで問題となる符号情報を検出する高速スイッチのタイミングについては、入力された信号波形に基づいて安定したクロック信号を作り出し、それをマスタークロックとするため、二つのPLL回路を搭載しています。
まず、1stPLL回路が入力デジタル信号のゆらぎに追従しながらタイミングをとらえ、さらに2ndPLL回路がこのデータをもとに同期信号を作り、マスタークロックとして発振しています。

デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換部には、デジタルフィルターに8倍オーバーサンプリングを、D/Aコンバーターには、下位ビットを分離し、上位ビットを電流加算するフルタイム18ビット左右独立コンビネーション4DACを搭載しています。
常時18ビットを振る可動させ、微小レベルの高分解能を追求しています。

パワーアンプ部には、Aクラスとハイパワーをsあらに進化させたダブルピュアAタイプII回路を搭載しています。
入力されたデジタル信号がD/Aコンバーターに入る直前に、信号の大きさを予知し、アイドリング電流を入力信号に見合った最適レベルに設定しています。
さらにアナログ入力信号に対しても、出力電流と動作電流の関係が常に最適になるよう、光バイアス回路で制御しており、無駄な電流消費を抑えつつ、高効率を達成しています。

電源部には大型トランスを採用しており、さらに高音質化を図るため、バランス巻線、低インピーダンス構造としています。さらに振動による悪影響を排除するため、減衰特性に優れたディンプル構造の高剛性プレートにマウントしています。

オーディオ部とデジタル部の干渉を防ぐため、デジタル信号処理部をプレートでシールドした上、大型ヒートシンクを境に基板ごとアナログ信号処理部と大きく分離しています。

信号経路のシンプル化を図るため、スピーカー切換えは独立2リレー方式を採用しています。
さらにDAC以降のアナログ信号経路は接点数や配線長を大幅に削減しており、DACダイレクトスイッチをオンにすると、配線長はわずか0.5mとなります。

リモコンが付属しています。

バイワイヤリングにも対応するため、スピーカー端子は2系統搭載しています。

サンプリング周波数自動選択や、MC/MMフォノイコライザーアンプなどを搭載しています。

機種の定格
型式 デジタルベーシックアンプ
<総合特性(CD、Line1、2、3、DAT1/Tape2、Tape1/DAT2)>
定格出力(20Hz~20kHz) 130W+130W(6Ω、歪率0.005%)
110W+110W(8Ω、歪率0.004%)
全高調波歪率 0.004%(8Ω、20Hz~20kHz、定格出力時)
出力帯域幅 5Hz~100kHz(8Ω、両ch動作、歪率0.1%)
周波数特性 5Hz~100kHz +1 -3dB
ダンピングファクター 200(1kHz、8Ω)
入力感度/インピーダンス(1kHz) 300mV/30kΩ
SN比 83dB(EIAJ)
113dB(IHFショートサーキット)
バス・コントロール(スーパーバス) 0~+5dB(50Hz、Volume -30dB)
PhonoRIAA偏差 MM、MC:20Hz~20kHz ±0.2dB
<D/Aコンバーター部>
対応サンプリング周波数 32kHz、44.1kHz、48kHz(自動切換)
全高調波歪率 0.0035%(1kHz、EIAJ)
SN比 107dB(EIAJ)
ダイナミックレンジ 98dB(EIAJ)
入力 Digital1(オプティカル):-23~-14dBm
Digital2、DAT Play(コアキシャル):0.5Vp-p/75Ω
出力 DAT Rec(コアキシャル):0.5Vp-p/75Ω
<総合>
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
電源コンセント 電源スイッチ非連動:2系統(最大200W)
消費電力 225W(電気用品取締法)
外形寸法 幅435x高さ173x奥行459mm
重量 18.0kg
付属 リモコン RM-SA921