VICTOR AX-Z521
¥65,000(1989年発売)
解説
映像端子やD/Aコンバーターを搭載し、AVにも対応したプリメインアンプ。
D/A変換部には、新開発のフルタイム18ビット・ノイズシェーピングDACを搭載しています。
デジタルフィルターによって演算されたデジタルコードから、オーディオ帯域へ悪影響を及ぼす再量子化ノイズをノイズシェーパーが可聴帯域外へ大きくシフトアップし、フルタイム18ビットDACがD/A変換しています。
これにより、直線性に優れ、原理的にゼロクロス歪が発生しないため、微小レベルの音楽再現能力を向上させています。
また、3種類のサンプリング周波数を自動で選択するように設計されています。
デジタルノイズによるアナログ部への悪影響を追放するため、トランス巻線をデジタル/アナログで完全に分離し、デジタル専用電源回路としています。
また、電源トランスの振動による音質への悪影響を防ぐため、電源トランスを振動減衰特性に優れたWディンプル構造のプレートにマウントし、共振や振動を抑えています。
パワーアンプ部にはダイナミック・スーパーA回路を採用しており、スピーカーのインピーダンス変動や逆起電力に対して安定したパワーを獲得しています。
映像系の入力端子を充実させており、映像/音声の入力を3系統搭載し、うち2系統にS映像入力端子を搭載しています。これによりS映像のダビングや、サウンドセレクターによる音と映像のクロスプレイも可能です。
伝送ロスによる音質劣化を防ぐため、D/A変換された信号をパワーアンプ部に直結できるDACダイレクト機能を搭載しています。
また、CDのアナログ信号ラインの短距離化と接点の削減が図れるCDダイレクトスイッチを搭載しています。
デジタルノイズによる悪影響を防止するため、アナログ入力時には自動的にデジタル系クロック動作を停止させています。
ビクターのCDプレイヤーやカセットデッキと連動した操作が可能なコンピュリンク端子をt王際しています。
スピーカー端子はバイワイヤリングに対応するため2系統搭載しています。
ボリュームは、SN比に優れた2点支持方式を採用しています。
MMカートリッジ用にフォノイコライザーアンプを搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | デジタルベーシックアンプ |
<総合特性(CD/CDV、AUX、VTR、Tape1、Tape2・DAT、Tuner)> | |
定格出力(20Hz~20kHz) | 90W+90W(6Ω、歪率0.0007%) 80W+80W(8Ω、歪率0.009%) |
全高調波歪率 | 0.009%(8Ω、20Hz~20kHz、定格出力時) |
出力帯域幅 | 5Hz~50kHz(8Ω、両ch動作、歪率0.05%) |
周波数特性 | 5Hz~50kHz +1 -3dB |
ダンピングファクター | 90(1kHz、8Ω) |
入力感度/インピーダンス(1kHz) | 200mV/45kΩ(CDダイレクトOFF時) |
SN比 | 80dB(EIAJ) 111dB(IHFショートサーキット、CDダイレクトON時) |
バス・コントロール | スーパーバス:0~+7dB(70Hz、Volume -30dB) |
PhonoRIAA偏差 | MM:20Hz~20kHz ±0.5dB |
<D/Aコンバーター部> | |
対応サンプリング周波数 | 32kHz、44.1kHz、48kHz(自動切換) |
全高調波歪率 | 0.005%(1kHz、EIAJ) |
SN比 | 100dB(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 92dB(EIAJ) |
入力 | CD/CDV(オプティカル):-23~-14dBm AUX、DAT Play(コアキシャル):0.5Vp-p/75Ω |
出力 | DAT Rec(コアキシャル):0.5Vp-p/75Ω |
<映像部> | |
ビデオ入出力 | CDV/Aux/VTR、REC/VTR、Play/Monitor出力:1Vp-p/75Ω |
<総合> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
電源コンセント | 電源スイッチ連動:2系統(合計200W) 電源スイッチ非連動:1系統(100W) |
消費電力 | 150W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅435x高さ147x奥行378mm |
重量 | 10.0kg |
付属 | リモコン RM-SA521 |