解説　

ビクター独自の電圧⇔電流変換増幅Gmドライバーと巨大電源でスピーカー駆動力を改善したプリメインアンプ。

Gmドライバーは、複雑な音楽信号のエネルギーを正しくスピーカーへ送り込むための低インピーダンス駆動回路で、信号レベルの変化でスピーカーのインピーダンス低下や逆起電力が生じても、パワー段を安定にドライブしてます。
さらに、パワー段は有害なスイッチング歪を発生しないダイナミック・スーパーA回路を採用しています。

電源部には、アンプ全体の重さの半分に近い、4.8kgという巨大トランスを採用しており、高速ダイオード等の阻止とあわせて、より安定した電源部を構成しています。

信号回路はシンプルさに徹した2アンプ構成となっており、CD他のハイレベル入力は直接ハイゲイン・パワーアンプへ、MC入力時もEL-FETのローノイズICLイコライザーを加えるだけとし、余分な引き回しによるノイズや歪を抑えています。

2系統同時駆動も可能なスピーカーセレクターを搭載しています。

機種の定格

型式	ダイナミックスーパーAプリメインアンプ
回路方式	イコライザーアンプ部:ICL、初段EL-FET、 　　　　　　　　　　　　　　MC/MMハイゲインイコライザーアンプ パワーアンプ部:Gmドライバー、ダイナミックスーパーA 　　　　　　　　　　　ハイゲインパワーアンプ 電源部:ダイレクトパワーサプライ
定格出力(CD、Tuner、AUX、Tape)	120W+120W(1kHz、8Ω、THD 0.007%) 110W+110W(20Hz～20kHz、8Ω、THD 0.007%)
全高調波歪率(20Hz～20kHz)	Phono MM:0.007%(7V出力時) Phono MC:0.07%(7V出力時) CD、Tuner、AUX、Tape:0.007%(8Ω、定格出力時)
混変調歪率(60Hz:7kHz＝4:1)	CD、Tuner、aux、Tape:0.002%(定格出力時、8Ω)
出力帯域幅(IHF、両ch動作)	CD、Tuner、aux、Tape:5Hz～60kHz(8Ω、THD 0.05%)
周波数特性	CD、Tuner、aux、Tape:5Hz～150kHz +0 -3dB
PhonoRIAA偏差(20Hz～20kHz)	MM:±0.3dB MC:±0.5dB
ダンピングファクター	70(1kHz、8Ω)
入力感度/インピーダンス(1kHz)	Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:200μV/100Ω CD、Tuner、AUX、Tape:200mV/33kΩ
Phono最大許容入力(1kHz)	MM:150mV(0.007%) MC:10mV(0.07%)
SN比	Phono MM: 87dB(IHF Aショートサーキット) 83dB('78 IHF Rec Out) Phono MC: 69dB(250μV入力) 76dB('78 IHF Rec Out) CD、Tuner、AUX、Tape: 110dB(IHF Aショートサーキット) 100dB('78 IHF、SPK Out)
トーンコントロール	Bass: 100Hz、±8dB Treble: 10kHz、±8dB
イコライザーサブソニックフィルター	18Hz、-6dB/oct
ラウドネス(Volume -30dB)	100Hz:+4dB 10kHz:+4dB
電源電圧	AC100V、50Hz/60Hz
電源コンセント	電源スイッチ連動:2系統 電源スイッチ非連動:1系統
消費電力	170W(電気用品取締法)
外形寸法	幅435x高さ117x奥行353mm
重量	10.0kg