VICTOR AX-S550
¥43,800(1989年発売)
解説
オプト・スーパーA回路を採用したプリメインアンプ。
A級動作の音を効率良く実現するために開発されたオプト・スーパーAを採用しています。
これは、入力信号の大きさに合わせてバイアス電流を可変させてA級動作を実現するという方法で、しかも、バイアス電流を制御する回路に光伝送を採用しており、ノイズ干渉を排除するとともに、高速伝送でリニアな制御を目指しています。
このオプト・スーパーAにより、スイッチング歪やクロスオーバー歪のないピュアなA級動作とハイパワーを実現しています。
電源部には、A級増幅に対応するため、大型電源トランスを採用しています。
さらに、振動を排除するため、シャーシフレームの上に、1.6mm厚のベースを介して電源トランスを搭載し、音に悪影響を及ぼす振動に配慮してます。
パワーアンプ部のドライバー段にはインピーダンス変動に強いGmドライバーを用い、出力回路をパラレル・プッシュプルとして、Pc100Wのハイパワートランジスタを片チャンネル4個使用しています。
CDの入力信号を最短の経路でパワーアンプ部に直結する、CDダイレクトスイッチを搭載しており、伝送ロスによる音質劣化を防いでいます。
また、余分なアンプを排除するため、トーン回路をパワーアンプ部に搭載しています。
電源コードにはOFCの極太線を使い、さらにプリント基板を介さずトランスに直結させる設計としています。
また、配線は音質に影響するところには特に太いものを厳選して採用し、さらに、左右チャンネルの干渉、整流ダイオードのノイズ干渉などを排除するため、銅箔シールドを基板上につけたり、ヒートシンクの鳴き止めも施しています。
Recセレクターを搭載しており、裏録音が可能となってます。
また、グラフィックイコライザーを接続することで、音質補正を確かめながらの録音も可能です。
バイワイヤリング対応2系統スピーカー端子を搭載してます。
MC/MM対応フォノイコライザーアンプを搭載しています。
CDとPhono入力端子には金メッキ端子を採用しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
定格出力 | 100W+100W(6Ω、歪率0.02%) 80W+80W(8Ω、歪率0.01%) |
ダイナミックパワー | 225W+225W(2Ω) 190W+190W(4Ω) 140W+140W(6Ω) 110W+110W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.007%(8Ω、20Hz~20kHz、75W+75W、CD) 0.003%(6Ω、1kHz、105W+105W、CD) |
混変調歪率 | 0.007%(8Ω、60Hz:7kHz=4:1、定格出力時) |
出力帯域幅 | 5Hz~50kHz(8Ω、歪率0.05%) |
周波数特性 | 5Hz~50kHz +0 -3dB(8Ω) |
ダンピングファクター | 90(8Ω、20Hz~20kHz) |
入力感度/インピーダンス(定格出力時) | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:200μV/100Ω CD、Tuner、AUX、Tape1、2:200mV/43kΩ |
SN比(EIAJ/IHFショートサーキット) | Phono MM:77dB/85dB Phono MC:73dB/66dB CD、Tuner、AUX、Tape1、2:77dB/104dB |
Phono最大許容入力(0.02%) | MM:100mV MC:8mV |
PhonoRIAA偏差(20Hz~20kHz) | MM:±0.3dB MC:±0.5dB |
トーンコントロール | 100Hz:±8dB 10kHz:±8dB |
ラウドネス(Volume-30dB) | 100Hz:+6dB |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
電源コンセント | 電源スイッチ連動:2系統(合計最大100W) 電源スイッチ非連動:1系統(最大100W) |
消費電力 | 155W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅435x高さ147x奥行348mm |
重量 | 9.3kg |