VICTOR AST-125T
¥51,900(1960年代後半頃?)
解説
スライド式のグラフィックコントロールによるボリュームなどを搭載したFM/AMレシーバー。
パワーアンプ部には準コンプリメンタリーITL、OTL回路を採用しており、30Hz以下をカットするフィルターにより低域ノイズによる歪を取りつつ、可聴周波数内を充分なNFBで低歪にしています。
FMフロントエンドにはFET(電界効果トランジスタ)を採用し、選択度を向上しています。
また、選局時の不快な局間ノイズを消せるミューティング・スイッチを搭載しています。
リスニングルームの音響特性の補正や音質の調整が可能なSEAコントローラーが接続できるSEA端子を搭載しています。このSEA端子はマルチ・チャンネル・システムに発展でき、プリ、メイン独立使用が可能です。
機種の定格
| 型式 | グラフィック・コントロール・ステレオトライアンプ |
| <FMチューナー部> | |
| 回路方式 | 3連バリコンFET使用他励発振型スーパーヘテロダイン |
| 受信周波数 | 76MHz~90MHz |
| 感度 | 1.2μV(IHF) |
| 歪率 | 0.5%以下(100%MOD) 0.25%以下(30%MOD) |
| イメージ比 | 60dB以上 |
| FM周波数ドリフト | 0.02%以下 |
| アンテナ入力 | 300Ω平衡型 |
| 付属装置 | チューニングメーター付 |
| <FM MPX部> | |
| 回路方式 | バランス検波型スイッチング |
| セパレーション | 40dB以上 |
| フィルター | SCAフィルター付 |
| 付属装置 | ステレオレーダー |
| <AMチューナー部> | |
| 回路方式 | スーパーヘテロダイン |
| 受信周波数 | 535kHz~1605kHz |
| 感度 | 30μV(IHF) |
| イメージ比 | 45dB以上 |
| <プリアンプ部> | |
| 回路方式 | 直結2段イコライザーアンプ、CRコントロールアンプ |
| 出力 | 1V(歪0.1%以下) |
| 感度 | Phono1、2:2mV/50kΩ AUX:130mV/100kΩ |
| トーンコントロール | Bass:100Hz、±10dB Treble:10kHz、±10dB |
| ラウドネス | 100Hz:+8dB 10kHz:+6dB |
| 出力端子 | Din Rec Out Pre Out |
| S/N比(IHF) | Phono:60dB以上 AUX:70dB以上 |
| <パワーアンプ部> | |
| 回路方式 | 準コンプリメンタリーSEPP-OTL |
| 出力 | 最大:50W(25W+25W) 実効出力(8Ω、歪0.5%):30W(15W+15W) |
| 歪率 | 12W(片ch):0.1%以下 0.1W(片ch):0.1%以下 |
| 周波数特性 | 30Hz~30.000Hz ±1dB |
| ランブルフィルター | 30Hz以下、-12dB/oct |
| 残留雑音 | 1mV以下 |
| SN比 | 80dB(IHF) |
| 感度 | 150mV(実効出力時) |
| ダンピングファクター | 30(8Ω) |
| 出力端子 | Speaker1、2(1+2出力可能) |
| 保護回路 | カレント・プロテクター スイッチ付(ランプ付) |
| 付属装置 | モード テープモニター ラウドネススイッチ ヘッドホン端子 |
| <総合> | |
| 使用半導体 | トランジスタ:30個 FET:1個 ダイオード:20個 |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 無信号時:22W 最大出力時:66W |
| 外形寸法 | 幅462x高さ115x奥行309mm |
| 重量 | 10kg |