VICTOR A-X3
¥53,000(1980年頃)
解説
スーパーAバイアスサーキットを採用したプリメインアンプ。
ビクター独自のスーパーAサーキットを採用しており、Aクラス動作でありながらBクラスに匹敵する電力効率とハイパワーを獲得しています。さらに、A-X3ではスーパーAバイアスサーキットのIC化によって高い信頼性を獲得しています。
信号回路はイコライザーアンプ部とDCパワーアンプの2段のみのシンプルな構成となっています。
電源部にはダイレクトパワーサプライシステムを採用しており、整流回路を電圧増幅段用と電力増幅段用に分けて各回路と直結させています。また、コンデンサーには新開発のハイデンシティキャパシターを採用しており、広帯域で電源インピーダンス低減を実現しています。
コンティニュアスラウドネスボリュームを搭載しており、音楽やシステムの条件によって自由に補正量を変更することができます。
レコード再生時の超低域ノイズをカットするイコライザーサブソニックフィルターを搭載しています。
2系統スピーカーセレクターと、ダビングも可能な2系統テープ回路を搭載しています。
トーンディフィートスイッチを搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ | ||
回路方式 | イコライザーアンプ:DCサーボペアEL-FET-ICL パワーアンプ:スーパーA完全DCデュアルFETカスコード接続ICLハイゲインアンプ 電源部:ダイレクトパワーサプライ方式 |
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実効出力(Tuner、Aux、Tape→SPout) | 55W+55W(8Ω、20Hz~20kHz、THD0.005%) 57W+57W(8Ω、1kHz、THD0.001%、By HP・IB Audio Analyze System) |
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全高調波歪率 (実効出力時、8Ω) |
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混変調歪率 | 0.004%(60Hz:7kHz=4:1、実効出力時、8Ω、Tuner/Aux/Tape→SPout) | ||
スイッチング歪 | 0 | ||
TIM歪 | 0(LPF fc=100kHz) | ||
出力帯域幅 | 5Hz~60kHz(IHF、両ch動作、8Ω、THD0.02%、Tuner/Aux/Tape→SPout) | ||
周波数特性 | DC~100kHz +0 -3dB(8Ω、Tuner/Aux/Tape→SPout) | ||
ダンピングファクター | 75(1kHz、8Ω、Tuner/Aux/Tape→SPout) | ||
入力感度/インピーダンス (1kHz) |
Phono1/2 MM:2.5mV/47kΩ Phono1/2 MC:200μV/100Ω Tuner、Aux、Tape1/2:150mV/47kΩ |
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SN比 |
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トーンコントロール | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
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サブソニックフィルター | 18Hz、-6dB/oct(イコライザ・サブソニック) | ||
ラウドネス(Vol-30dB) | 0~+6dB(100Hz、Continuous) | ||
ミューティング | -20dB | ||
<イコライザーアンプ部(Phono→Rec out)> | |||
Phono最大許容入力 (1kHz、THD0.005%) |
MM:220mV MC:15mV |
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RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.3dB | ||
全高調波歪率(10V出力時) | MM:0.005%(20Hz~20kHz) MC:0.02%(30Hz~20kHz) |
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出力電圧/インピーダンス | Rec out:150mV/660Ω | ||
<その他> | |||
電源コンセント | switched:2系統 unswitched:1系統 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 130W(電気用品取締法基準) | ||
外形寸法 | 幅450x高さ120x奥行346mm | ||
重量 | 8.0kg |