
VICTOR SX-LT55
¥88,000(1台、2002年12月発売)
解説
オブリコーンユニットを採用したトールボーイ型スピーカーシステム。
低域には14.5cmオブリコーン型ウーファーを搭載しています。また中低域には14.5cmオブリコーン型ユニットを2個搭載しており、メインのツインウーファーにボトムウーファーを加えた構成としています。
これら3つのユニットは外観は同じですが、低域用ユニットは2倍の強度を持つ厚みの異なるコーンを採用しています。
振動板にはアルミ振動板を使用しており、駆動点をセンターからずらしたオブリコーンとすることで共振を分散し、中高域の特性を改善しています。
ダンパー部分にはビクターならではのスパイダーサスペンションを採用し、エッジには軽量でロスが少ないフォームラバーエッジを採用しています。
高域には1.9cmハードドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板には純金プレーティングが施されたアルミダイアフラムを採用しています。また、エッジイコライザーやフレーム形状の最適化、ショートホーンなどによって指向性を改善しています。さらに磁気回路にはネオジウムマグネットを用いた内磁型磁気回路を採用しています。
また、三次元形状のスーパーソニックディフューザーを装備しており、高域再生の透明度を向上させています。
ウーファーとツィーターの各フレームにはアルミダイキャストフレームを採用しています。
ネットワーク部には一つ一つ厳選したパーツを採用すると共に、クロスオーバー周波数は音楽の中心帯域を重視した設定としています。
ユニットレイアウトには独自のオブリークオムニアレイを採用しており、ツィーターをミッドバスユニットで挟んだ仮想同軸レイアウトとするとともに、ミッドバスユニット同士の駆動軸が最も近い位置で向かい合わせることで、より自然な特性を実現しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。SX-LT55では中低域と低域を独立したキャビネット構造とし、バスレフポートのチューニング周波数をスタガー(ずらす)させる事で低域の再生帯域を広げると共にインピーダンスのピークを分散し、比較的ドライブしやすいインピーダンス特性を実現しています。
板材はフロントバッフル25mm、天地側面21mm、裏面18mmとしており、板厚を変えて共振を分散することで不要な振動の発生や定在波の影響を抑えています。
外観は木目調の光沢塗装仕上げが施されています。
入力端子にはバイワイヤリング方式を採用しており、バイアンプ駆動にも対応しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型・防磁型(JEITA) |
ユニット | 低域用:14.5cmオブリコーン型 中低域用:14.5cmオブリコーン型x2 高域用:1.9cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 32Hz~80kHz |
定格インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 89.5dB/W・m |
定格入力(JIS) | 37.5W |
最大入力(JIS) | 150W |
クロスオーバー周波数 | 100Hz、4kHz |
外形寸法 | 幅180x高さ1,000x奥行326mm(スピーカーターミナル、サランボード含む) 幅300x高さ1,029x奥行345mm(フット含む) |
重量 | 22.0kg(本体) |
付属 | フットx2 フット取り付けねじx4 調整用スペーサーx4 |