オーディオの足跡

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SX-G1 Limitedの画像
 解説 

フルレンジ・メタルシングルコーンの魅力を最大限に発揮するため、純金、ムク樺桜などの素材を凝らし、匠の手で作りこまれたスピーカーシステム。

スピーカーユニットには12.5cmのコーン型フルレンジスピーカーを採用しています。
このユニットの振動板は、超軽量・純アルミニウムの金属振動板をベースに、まず銅プレーティングを施し、さらに表面には純金をプレーティングした三層構造としています。これにより高剛性で軽く、しかも適度な内部損失を持ち、金属ダイアフラムの固有共振を無くしたうえに、純金の持つ純度の高い透明さを加えています。
また、SX-G1Limitedではユニット設計を吟味し、ダンパーには往年の銘ユニット達に採用されていた蝶ダンパーを使用しています。これにより小入力時のリニアリティが高く、小さな音量でも明瞭度の高い再生を実現しています。さらに、マグネットには磁束密度が高いアルニコマグネットをツボ型ヨーク・内磁型として採用しています。

豊かな低音再生を実現するため、キャビネットにはカスケードバスレフ方式を採用しています。
これは、低域共振点を複数にすることで自然な低域を得る方式で、キャビネット内部にバスレフ構造の音響部屋を設けて、外部のバスレフダクトと共振周波数をずらしています。

キャビネット素材には樺桜のムク材を採用しています。
この素材は、北海道産で樹齢150年程度を経ているもので、寒冷地の樹木のため、緻密で硬く、重い性質を持っています。ビクターではこれを5年の間天然乾燥させ、熟成に4~5年をかけて安定させています。
こうして出来たムク板をビクターの木工技術の粋を集めて精密加工し、新たに開発された接着剤を用いた特殊な組固め工法によって強固なキャビネットに組み上げています。

キャビネットの表面には特殊な塗装工法を用いたポリエステル鏡面塗装が施されています。
ポリエステル鏡面塗装はピアノや高級家具にも採用されている塗装で、30数工程を経て、深みのある美しさと、自然な響きや透明感のある音を実現しています。

入力端子には音質劣化の少ない金メッキを採用しています。
また、接続には一切ハンダを使わずカシメ方式を採用しており、伝送系から音の濁りを追放しています。

スピーカースタンドが付属しています。
このスタンドの支柱部には、キャビネットと同じ樺桜のムク材を使用しています。さらに、底面にはイタリア産のムク大理石を採用しています。

機種の定格
方式 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット 全帯域用:12.5cmコーン型
最大許容入力 50W(EIAJ)
定格入力 13W(EIAJ)
周波数特性 55Hz~17kHz
定格インピーダンス
出力音圧レベル 87dB/W/m
外形寸法 幅176x高さ796(スタンド432mm含む)x奥行258mm
重量 12.8kg(スピーカースタンド6.8kg含む)
付属 スピーカースタンド