VICTOR JS-500
¥34,600(1台、1974年頃)
解説
米国製コーン紙やベリリウムなどの新技術を投入したスピーカーシステム。
低域には、振動板に米国ホーレー社製コーン紙を採用した25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
高域には6cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
振動板のコーンキャップには、軽くて硬いベリリウム合金を加速蒸着しており、コーンキャップの硬さを最良になるようコントロールし、中高域の音質を改善しています。
また、トゥイーター部分にはコーン周辺からの音による位相の乱れを防ぐため、アコースティックリングが配置されています。
ネットワーク部には大入力にも強い珪素鋼板コア入りのコイルを採用しています。
エンクロージャーは、バスレフをより完璧にコントロールするため、3本のダクトを持つマルチダクト・チューニング方式を採用しています。マルチダクトにより、ダクト内の空洞共振の影響が1本ダクトより少なくし、さらにキャビネット内音圧の均一化によって箱鳴きを低減しています。
JS-500型では、最低共振周波数35Hzで設計されています。
外装はハーベスト・エルムとブリックレッド・カラーのネットで仕上げられています。
機種の定格
| 方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
| ユニット | 低域用:25cmコーン型 高域用:6cmコーン型 |
| インピーダンス | 8Ω |
| 最大入力 | 50W |
| 出力音圧レベル | 89dB/W/m |
| 周波数特性 | 35Hz~20kHz |
| 最低共振周波数 | 35Hz |
| クロスオーバー周波数 | 2kHz |
| レベルコントロール | 定抵抗連続可変型 |
| 外形寸法 | 幅380x高さ715x奥行300mm |
| 重量 | 16.5kg |