オーディオの足跡

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PDX-2000の画像
 解説 

プロDJ用として開発されたターンテーブルのスタンダードモデル。

PDX-2000はターンテーブルを使うDJやミュージシャンの要望をもとに、従来のオーディオとしてのターンテーブルの概念・設計思想を考え直し、楽器としてのターンテーブルに必要な機能や性能を考え直して開発されました。

トーンアーム部には新開発のA.S.T.S.(Anti Skipping Tonearm System)を搭載しており、T.H.(トレーシングホールド)方式との相乗効果によって上下左右両方向のブレを効果的に抑え、針飛び発生回数を約90%以上減少することに成功しています。
A.S.T.S.はインサイドフォースとアウトサイドフォースのキャンセラレーションを追求するのではなく、アーム有効長を短くし、これらのベクトルを発生させないことを前提に作られいます。
これにより回転/逆回転時に発生する横方向の振動を極小に抑え、カンチレバーにかかる負担を大幅に軽減しています。
トレーシングホールド方式ではバランスウェイトの重心位置をアーム支点より低くして復帰力を高めています。これによりレコード盤面に触れる時に発生するトーンアームの上下方向の振幅を最小限に押さえています。

従来の±10%の回転速度調整に加え、世界初の±50%のウルトラピッチフェーダーを搭載しています。
併用することで最大±60%までのピッチ調整が可能となっています。また、瞬時に定速での正/逆回転が可能なリバース機能を搭載しています。

モーター部には新設計のオリジナルDCモーターを採用しており、最大4.7CN/mというトルクを得ており、0.5秒以内に定速回転に達します。また、特大フェライトマグネットへの着磁パターンにもこだわり、スムーズな回転を実現しています。
さらに、ハイパワーDCモーターにおけるスピード、トルク、スタート/ストップタイム等の制御を行うため、内部32bit構成の高速CPUを採用しています。これにより100分の1秒単位の反応速度を上げ、いかなる動作でも追従を可能にしています。

プラッターはダイキャスト成形のものを採用しており、2点のネジでモーターに固定されています。
サイドのスロープや形状もブレーキングに適した設計となっています。

筐体にはABSの低発泡成形による最大厚15mmの樹脂シャーシを採用しており、プロ機器として必要な高耐久性と耐衝撃性、耐フィードバック特性を満たしています。

ハウリングを最小限に抑える振動吸収ゲルインシュレーターを採用しています。

日本国内限定発売としてブラックバージョンがありました。

PDX-2000にはPDX-2300へのバージョンアップサービスがありました。
バージョンアップを行った場合はクォーツロックスイッチの部分がピッチベンドに変更されます。

別売りオプションとしてオリジナルダストカバーがありました。

機種の定格
型式 アナログプレイヤー
<ターンテーブル部>
駆動モーター ダイレクトドライブDCモーター
スターティングトルク 2.0kg・cm
スターティングタイム 0.5sec(33・1/3 rpm)、70゜
<トーンアーム部>
トーンアーム A.S.T.S.搭載
高さ調節範囲 最大9mm
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 40W
外形寸法 幅454x高さ162x奥行365mm
重量 9.5kg
別売 ダストカバー DSC-2000A(¥4,800)
PDX-2300へのバージョンアップ(¥10,000、工賃/パーツ代含む)