オーディオの足跡

PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

Sinfoniaの画像
 解説 

Unison Research社の伝統を受け継いだステレオインテグレーテッドアンプ。

出力トランスには自社で設計開発したものを採用しています。

パワーアンプ部の前段増幅及びパワーステージドライブには双三極管ECC83とECC82をベースにしています。これらのステージは並列のセルフバイアス回路によって構成されており、2つの回路の出力インピーダンスは低減され、ステージのリニアリティを改善し、S/N比と全高調波歪を改良しています。

出力段は使用している真空管が製造時期によって異なるようで、KT88かUnison/Tung-solの6550を用いた並列接続で構成されています。
真空管はペアマッチングしてもドリフト現象が一定化されず特性が常に変化する問題がありますが、長年に渡る真空管回路設計の経験からリアルタイムなパラメータ補正でドリフトを確実に防いでいます。

プリアンプ部のバルブ・フィラメントの直流はツェナーダイオードのように動作する並列のレギュレーターを通して、フィラメントターミナルにパワーステージバルブカソード電流を送る特殊な回路構成で供給されています。
また、バッテリバンクによる理想的な電気的特性に最も近いパワーサプライ方法を研究し、バッテリー無しで通常よりも高い出力容量を示す特殊なアノードへの電源供給回路を搭載しています。

入力切替にはマイクロプロセッサによる切替管理を採用しています。

ボリュームには電動ポテンションメーターを採用しており、リモコンでの調整を可能にしています。

サブウーファー用の接続端子を搭載しています。
この出力はボリューム経由で選択された入力に接続され、前段増幅ステージに現れる実際の信号を複製出力しています。
また、オペアンプによるバッファ回路によって信号ソース上のインピーダンスを高くし、サブウーファーとの接続による影響を遮断し、メインスピーカー出力のパフォーマンス低下を防いでいます。

高電圧、安定化電源回路のために大型ヒートシンクを両サイドに装備しています。
また、トップカバーには電磁性、熱伝導率の低いステンレスを採用しており、下にある回路をKT88の発熱から保護する事で安定性やシステムの信頼性を向上させています。

コントロールノブには切削加工の非磁性ステンレスを使用しています。
また、木材を用いたデザインによって金属シャーシで生成される共振をダンプし、不必要な共振による影響を排除しています。

厳選されたパーツを使用しており、抵抗やフィルタキャパシターには厳選したものを採用すると共に、セラミック製の真空管ソケットなどによって長時間の使用でもクオリティを保つよう設計されています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 管球式インテグレーテッドアンプ
回路構成 デュアルモノラル構成、シングルエンドパラレルウルトラリニア純Aクラス
最大出力 27W+27W
入力インピーダンス 47kΩ
入力端子 CD、AV、Tuner、Aux
録音再生端子 in/out各1系統
出力負荷インピーダンス 4Ω、8Ω(バイワイヤリング対応)
サブウーファー用出力端子 1系統
周波数特性 20Hz~30kHz
全高調波歪率 0.1%(出力電圧1V時)
NF 14dB
使用真空管 KT88x4 または Unison/Tung-sol 6550x4
ECC82(12AU7A)x2
ECC83(12AX7A)x2
消費電力 500W(最大)
外形寸法 幅440x高さ205x奥行415mm(ノブ、端子含む)
重量 25.0kg
付属 ワイヤレスリモコン