UESUGI U・BROS-31
¥273,000(2004年頃)
解説
U・BROS-30とペアを組むアンプとして開発されたプリアンプ。
フォノ・イコライザー回路には、シンプルな回路で優れた物理特性が得られる2段P-K・NF型を採用しています。また、フォノ・イコライザー回路への供給電圧を高くすることによって、高域でのダイナミックレンジを高く保っています。
トーンコントローラーには物理特性に優れたNF型を採用しています。
U・BROS-31のトーンコントローラーは、変化特性がスムーズである事に加えて、フラット・ポジションにて1kHzのスクウェア・ウェーブが原波形通りに通るという特徴を持っており、中音域に悪影響を与えない設計となっています。
また、トーン・ディフィート・スイッチが設けられており、必要に応じてトーン・コントローラーをジャンプできます。トーン・ディフィートON時はゲインが0.6dB上昇します。
電波対策やノイズ対策が施されており、音の濁りを防いでいます。
真空管には、松下電器産業の電子管事業部が生産を終了する前の、1970年代後半に特別仕様で特注したものを選別して使用しています。
配線は、ベテラン職人による手作業配線としています。
フロントパネルにはアルミのヘアライン仕上げが採用されています。
また、ツマミにはティアックがライセンスを持つLEX製のツマミを採用しています。このツマミの材質はベークライトなため、何年使用したとしてもツマミに触れた時にハムを発生させません。
さらに、環境問題対策を施した木製ケースを採用しています。
機種の定格
| 型式 | プリアンプ |
| 入力 | Phono、Line1~4、Playback 計6系統 |
| 出力 | Recording out、Preamp out 計2系統 |
| 入力感度 | Phono:2.6mV Line1~4、Playback:200mV |
| Phono最大許容入力 | 285mV(1kHz) |
| ゲイン | フォノ・イコライザー:37.4dB ライン・アンプ:14dB トータル:51.4dB(約370倍) |
| 定格出力 | フォノイコライザー:200mV ライン・アンプ:1V |
| ライン・アンプ最大出力 | 25V |
| 入力インピーダンス | Phono:47kΩ Line1~4、Playback:86kΩ |
| 出力インピーダンス | フォノ・イコライザー:800Ω(1kHz) ライン・アンプ:1000Ω(20Hz~20kHz) |
| 定格歪率 | 0.01%以下 |
| RIAA偏差 | ±0.2dB以内 |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz(ボリューム・コントローラーのポジションによる変化無し) |
| 消費電力 | 約11W |
| 外形寸法 | 幅375x高さ146x奥行360mm |
| 重量 | 約9kg |