オーディオの足跡

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L-03TPROの画像
 解説 

L-03TをベースにしてFM局でステレオFM放送電波を監視するために開発されたステレオFM監視用受信機。

L-03TPROはFM東京をはじめとする多数の放送局でエアモニターとして活躍しました。
一般向けには販売されていなかったようです。

従来のプロフェッショナル用機器は信頼性にウェイトを置いていて、オーディオ性能はそれほど重視されていませんでした。しかし、ライブ番組が増え、PCM機器が導入され、PCM回線が充実されるようになった当時の状況において音質を重視したモニター機を必要としたためL-03TPROは開発されました。

Signal Meterを搭載しており20dBの弱電界から80dBの強電界までリニアに測定が可能です。

Modulation Meterを搭載しており、放送局のFM変調度を監視できます。
測定は100%を越える150%まで可能となっています。

Pilot Signal Level Meterを搭載しており、送られてくる19kHzパイロット信号の変調度が9%~10%の一定レベルになっているかを監視できます。
4%~20%まで測定が可能です。

無変調警報回路を搭載しています。
この回路の動作は、入力信号を100~10kHzの周波数で変調し、変調度を5%に保ちながら1分間変調、これを無変調としてから警報回路の動作時間は30秒±2秒となっています。
警報回路の動作する時間のMAXとMINはボリュームの調節によりMAX44秒、MIN22秒に設定できます。

ステレオとモノラルの切換え動作は変調度4%のパイロット信号で切り換わります。

機種の定格
型式 FMステレオチューナー
受信電波 ステレオFM放送電波
受信周波数 76MHz~90MHz
任意の1周波数に固定が可能です。
受信方式 スーパーヘテロダイン方式
入力レベル/インピーダンス 70dBμ~80dBμ/75Ω不平衡、BNCコネクター
出力レベル/インピーダンス +10dBmMax/600Ω平衡、3Pキャノンコネクター(1kHz、mono変調、変調度75kHz時)
中間周波数 10.7MHz
局部発振周波数 発振周波数=受信周波数-中間周波数、65.3MHz~79.3MHz
ディエンファシス時定数 50μs
選択度(IHF) wide:40dB(±400kHz)
narrow:55dB(±300kHz)
イメージ妨害比 90dB
ミューティング時の動作 direct:45dBf~57dBf
distance:25dBf~37dBv
入力インピーダンス 75Ω、VSWR1.2以下
出力インピーダンス 1kHzにおいて600Ω±10%
50Hz~15kHzにおいて600Ω±10%
※各端子とも
出力レベル許容差 定格出力レベル±1dB以下
周波数特性 50μsのディエンファシス理想特性からの許容差は1kHzを基準として±0.5dB以内
S/N比(ANT入力80dBμ、IHF T-200使用) mono:96dB
stereo:86dB
歪率(100%変調、wide) mono:0.005%(1kHz)
stereo:0.015%(1kHz)
分離度(wide) 60dB以上(1kHz)
47dB(50Hz~10kHz)
左右レベル差 1.0dB以下
使用 連続
周囲温度 0℃~40℃
電源 単相交流100V、50Hz/60Hz
外形寸法 -
重量 -