KENWOOD KT-V880
¥45,000(1987年頃)
解説
ペンタクルサーキットを採用したFM/AM/TVチューナー。
シンセサイザーチューナーは、水晶精度で局部発振周波数と基準記号を位相比較しているため、一定した周波数を得る事ができると理論づけられています。しかし実際では微妙な狂いが生じ、90MHzでは高SN比を得ているチューナーでも、76MHzのように低い周波数となると低SN比にレベルダウンしていまします。
この現象を排除して、高SN比で楽しめるようにダイレクト・リニアレセプション・サーキットを搭載しています。
電源と各ステージを最短距離で結ぶ新レイアウトのペンタクルサーキットを採用しています。
これにより電源を介しての各ステージ間の干渉が無くなり、ローレベルの再生能力を大幅に改善しています。
新開発のフロントエンドを採用したTVチューナーを搭載しています。
このTVチューナーにもペンタクルサーキットを搭載しており、電源と各ステージが最短距離で直結されるため、電源を介しての各ステージ間の干渉が排除され、ローレベルの再生能力を改善しています。
また、IF部、検波部をFMと共用することで高音質化を図っています。
弱電界ステレオ受信時のSN比を最大20dB改善するオートクワイティング・コントロールを搭載しています。
さらに、電界強度にあわせてSN比とセパレーションを自動的にコントロールすることが可能です。
100%変調時に-6dBのレックキャリブレーションを搭載しています。
20局ランダムメモリー機能を搭載しています。
FM・IF帯域2段切換え機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー | ||||
<FMチューナー> | |||||
受信周波数範囲 | 76MHz~90MHz | ||||
アンテナインピーダンス | 75Ω不平衡 | ||||
感度(75Ω) | Distance:0.95μV/10.8dBf Direct:10μV/31.2dBf |
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SN比50dB感度 |
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高調波歪率(1kHz) |
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SN比(100%変調、85dBf入力) | mono:88dB stereo:82dB |
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キャプチャーレシオ | wide:1.0dB narrow:2.5dB |
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実効選択度(IHF) | wide:48dB narrow:60dB |
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ステレオセパレーション | wide:60dB(1kHz) | ||||
周波数特性 | 20Hz~15kHz ±0.5dB | ||||
イメージ妨害比(84MHz) | 90dB | ||||
IF妨害比(84MHz) | 120dB | ||||
スプリアス妨害比(84MHz) | 110dB | ||||
AM抑圧比(65.2dBf) | 72dB | ||||
サブキャリア抑圧比 | 70dB | ||||
出力レベル/インピーダンス | 0.6V/3.3kΩ(1kHz、100%変調) | ||||
<AMチューナー> | |||||
受信周波数範囲 | 531kHz~1602kHz | ||||
感度 | 10μV・250μV/m | ||||
高調波歪率(1000kHz) | 0.3% | ||||
イメージ妨害比(1000kHz) | 40dB | ||||
IF妨害比(1000kHz) | 55dB | ||||
選択度(IHF) | 25dB | ||||
出力レベル/インピーダンス | 0.18V/3.3kΩ | ||||
SN比 | 52dB(30%変調、1mV入力) | ||||
<TVチューナー> | |||||
受信チャンネル | VHF:1ch~12ch UHF:13ch~62ch |
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アンテナインピーダンス | VHF:75Ω不平衡 UHF:300Ω平衡 |
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感度 | VHF:3.0μV UHF:20μV |
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SN比 | VHF:60dB | ||||
高調波歪率 | 0.2% | ||||
チャンネルセパレーション | 40dB | ||||
出力レベル/インピーダンス | 0.45V/3.3kΩ(FM、1kHz、100%変調) | ||||
<総合> | |||||
電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
定格消費電力(電気用品取締法) | 13W | ||||
最大外形寸法 | 幅440x高さ78x奥行317mm | ||||
重量 | 3.7kg |