TRIO KT-9X
¥64,800(1982年発売)
解説
ニューパルスカウントシステムを搭載したFM/AMチューナー。
IF部から検波までを新開発の2つのICで構成するニューパルスカウントシステムを搭載しています。
これにより、従来のシステムに比べて検波効率や高速応答性が改善され、パルスカウントの特徴を十分に発揮できるFM復調システムを実現しています。また、従来の検波方式のように歪を減少させる歪調整回路を使う必要が無いため、安定したオーディオ信号を得ています。
RF2段切換を搭載しています。
ダイレクトポジションでは、アンテナからの入力をRF増幅を通さずにミキサーへ直接入力することで、優れた2信号性と高SN比、広いダイナミックレンジを得ています。
また、ノーマルポジションではMOS-FET、ダブルチューンミキサーを装備した高感度設計となっています。
受信希望局の周波数だけでなく、電波条件に合わせて受信状態もプリセットできるマルチステートメモリーを採用しています。
このメモリーでは、RFセレクター、IFバンド、モード(ミューティング)の3条件を各局にメモリーできます。また、AM時にはIFバンドとミューティングがメモリーできます。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー | |||
<FMチューナー部> | ||||
受信周波数範囲 | 76MHz~90MHz | |||
アンテナインピーダンス | 75Ω不平衡 | |||
感度(75Ω) | Normal:10.8dBf(新IHF)/0.95μV(IHF) Direct:25.2dBf(新IHF)/5.0μV(IHF) |
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SN比50dB感度 |
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歪率 |
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SN比(100%変調、85dBf入力) | mono:88dB stereo:82dB |
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選択度(IHF) | Narrow:65dB(300kHz) Wide:45dB |
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ステレオセパレーション |
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周波数特性 | 30Hz~15kHz ±0.5dB | |||
<AMチューナー部> | ||||
受信周波数範囲 | 531kHz~1,602kHz | |||
感度 | 10μV(IHF) 300μV/m(ループアンテナ) |
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歪率(1000kHz) | 0.2% | |||
SN比(30%変調、1mV入力) | 52dB | |||
選択度(IHF) | Wide:30dB Narrow:50dB |
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<総合> | ||||
出力レベル/インピーダンス | FM(1kHz、100%変調):0.75V/2.2kΩ AM(400Hz、30%変調):0.25V/2.2kΩ |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | |||
定格消費電力(電気用品取締法) | 14W | |||
最大外形寸法 | 幅440x高さ74x奥行324mm | |||
重量 | 4.2kg |