オーディオの足跡

PR:TRIO/Kenwood/Kencraftの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

KT-880Fの画像
 解説 

独自の4つの技術を搭載した4DシステムシンセサイザーFM/AMチューナー。

ダイレクト・リニアレセプション・サーキットを搭載しています。
従来のシンセサイザーチューナーでは、水晶精度で局部発振周波数と基準信号を位相比較し、一定した周波数を得ていますが、水晶時計の温度変化による狂いが原因で、90MHzでは高SNを得ていても、76MHzではSNがダウンする現象を引き起こしていました。
これを独自のダイレクト・リニアレセプション・サーキットにより抑え、クリアな受信を可能にしています。

IF歪補正回路としてディストーション・コレクティング・サーキットを搭載しています。
大きな隣接局妨害を排除するため急峻なフィルターを採用しており、それによって発生する高調波歪成分を独自の歪補正回路で抽出してキャンセルしています。

新開発の広帯域直線検波回路であるダイレクト・リニアループ・ディテクターを搭載しています。
10.7MHzのIF信号をダイレクトにリニア化して、閉ループ検波器で検波し、さらに閉ループ内に歪補正回路を設けることで、VCOの非直線歪やIFフィルターで発生する歪をゼロにしています。
またDLLDは閉ループ検波器なため、ループ内で発生するノイズは抑えられ、高いSN比の検波器となっています。

ステレオ復調には新開発のDPD(ダイレクト・ピュア・デコーダー)MPXを採用しています。
従来の方形波でスイッチングするのとは違い、38kHz以外の成分を全く持たない純粋な正弦波で検波出力と掛算する方式をとっているため、クリーンレセプションフィルターなどのローパスフィルターを必要とせず、混信妨害を排除しています。

RF増幅部とMPX部にデュアルゲートMOS FETを採用し、相互変調特性を大幅に改善しています。

ランダム16局プリセット機能と、オートチューニングによるワンタッチ選局機能を搭載しています。

タイマーと連動して3つの放送局を留守録することが出来ます。

100%変調時に-6dBというレックキャリブレーションを設置し、最適な録音レベルを簡単にセッティングできます。

機種の定格
型式 4DシステムFM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数範囲 76MHz~90MHz
アンテナインピーダンス 75Ω不平衡
感度(75Ω) 0.95μV/10.8dBf
SN比50dB感度 mono:1.8μV/16.2dBf
stereo:24μV/38.8dBf
高調波歪率(100%変調)
mono 100Hz:0.02%
1kHz:0.006%
50Hz~10kHz:0.02%
stereo 1kHz:0.009%
50Hz~10kHz:0.1%
SN比(100%変調、85dBf入力) mono:98dB
stereo:88dB
キャプチャーレシオ 1.5dB
実効選択度(IHF) 60dB
ステレオセパレーション 1kHz:68dB
50Hz~10kHz:43dB
15kHz:38dB
周波数特性 20Hz~15kHz +0.2 -0.8dB
イメージ妨害比(84MHz) 90dB
IF妨害比(84MHz) 100dB
スプリアス妨害比(84MHz) 100dB
AM抑圧比(65.2dBf) 65dB
サブキャリア抑圧比 70dB
出力レベル/インピーダンス FM(1kHz、100%変調):0.6V/3.3kΩ
<AMチューナー部>
受信周波数範囲 531kHz~1602kHz
感度 10μV・300μV/m
高調波歪率(1000kHz) 0.3%
イメージ妨害比(1000kHz) 40dB
IF妨害比(1000kHz) 50dB
選択度(IHF) 25dB
出力レベル/インピーダンス 0.18V/3.3kΩ
SN比(30%変調、1mV入力) 50dB
<総合>
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 10W
外形寸法 幅440x高さ67x奥行319mm
重量 3.3kg