TRIO AFX-21T
¥28,900(1967年頃)
解説
FMステレオチューナーのFX-11TにAMチューナーを組み込んだソリッドステートAM/FMチューナー。
フロントエンド部は真空管やニュービスタを使わないオールトランジスタ式となっています。
これにより、真空管のような発熱が起こらず、安定した回路を実現しています。
オールトランジスタ式3連バリコンフロントエンドとIF5段増幅の組み合わせにより選択度を向上しています。
また、外部雑音をカットするノイズリミッターは3段にわたってかけた本格的なものとなっています。
トリオ独自のFMモノ⇔ステレオ自動切替装置を搭載しており、自動的にステレオ放送を受信します。
また、受信している放送がステレオかどうかわかるようFMステレオ表示ランプを搭載しています。
AM部は高感度バーアンテナの使用で感度を改善したものとなっています。
機種の定格
型式 | ソリッドステートAM/FMステレオチューナー |
<チューナー部> | |
受信周波数 | FM:76MHz~90MHz AM:520kHz~1610kHz |
感度(30%変調) | FM:1.9μV/84MHz(S/N 20dB) AM:6.0μV/1MHz(S/N 10dB) |
実用感度(30%変調) | FM:2.5μV/84MHz(S/N 30dB) |
イメージ比 | FM:65dB以上 AM:40dB以上 |
周波数特性 | FM:20Hz~20kHz ±0.5dB |
SN比 | FM:60dB以上(100%変調、100μV入力) AM:45dB以上(30%変調、1mV入力) |
FM歪 | 0.7%以下 |
<FMマルチ部> | |
セパレーション | 35dB以上(400Hz) |
歪率 | 1%以下 |
キャリアリーク | -45dB以下(100%変調) |
<総合> | |
入力インピーダンス | FM:300Ω平衡型 |
出力電圧 | FM:2V(400Hz、100%変調) AM:0.4V(400Hz、30%変調) |
出力インピーダンス | 1kΩ |
FM周波数ドリフト | 0.02%以下 |
付属回路 | FMモノ⇔ステレオ自動切替装置 新方式MPXノイズフィルター ローインピーダンス出力回路 FM3段リミッター FMステレオ表示ランプ AMフェライトアンテナ SCAフィルター |
使用半導体 | トランジスタ:21個 ダイオード:20個 |
電源 | AC100V/110V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅330x高さ105x奥行237mm |
重量 | 4.2kg |