
TRIO ST-777T
¥139,000(1966年頃)
解説
日本で初めてメサ型シリコントランジスタを使用したオールトランジスタアンプを採用したステレオコンポーネント。
レシーバー部
アンプ部はオールトランジスタ構成によるOTL-ITL方式を採用しています。
保護回路も搭載しており、万全を期しています。
FMチューナー部にはトリオが開発した純電子式FMモノ-ステレオ自動切替を搭載しています。
また、FMフロントエンド部に3連バリコンを使用し、5段IFTという豪華な設計を採用しています。
プレイヤー部
プレイヤー部にはトライオートスタート、オートストップ、フルストップ機構の採用により演奏開始から終了までの3つの操作を完全オート化しています。
また、ターンテーブルは直径30cmアルミダイキャスト製を採用し、駆動モーターには速度微調整を必要としない4極シンクロナスモーターを採用しています。
トーンアームには針圧直読式のパイプアームを採用しており、カートリッジはMM型カートリッジを装備しています。
スピーカー部
3ウェイ3スピーカー構成となっています。
低域には強力マグネットを用いた25cmコーン型ウーファーを搭載し、中域には16cmコーン型スコーカーを搭載しています。
また、高域にはホーン型ツィーターを搭載しています。
ネットワーク部には12dB/octのLC型ネットワークを採用しています。
エンクロージャーは密閉方式を採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオコンポーネント | |
<レシーバー部> | ||
<チューナー部> | ||
受信周波数 | FM | 76MHz~90MHz |
AM | 535kHz~1,605kHz | |
感度 | FM | 2.5μV(30%変調、S/N20dB) |
AM | 6.0μV(30%変調、S/N10dB) | |
イメージ比 | FM | 50dB以上 |
AM | 40dB以上 | |
周波数特性 | FM | 20Hz~20kHz ±1dB |
SN比 | FM | 70dB以上(100%変調、1mV入力) |
歪率 | 1%以下 | |
セパレーション | 35dB以上(400Hz) | |
<アンプ部> | ||
出力 | 26W(13W+13W、ミュージックパワー、歪1%) | |
周波数特性 | 20Hz~30kHz ±1dB | |
入力感度 | MAG:1.5mV Tape Play:100mV |
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SN比(音量調整最大、トーンコントロールフラット) | MAG:60dB以上 Tape play:72dB以上 |
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残留雑音 | 2mV | |
<レシーバー部全体> | ||
付属機能 | FMモノ-ステレオ自動切替装置 SCAフィルター テープモニター ヘッドホンジャック MPXノイズフィルター |
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使用半導体等 | トランジスタ:38個 ダイオード:27個 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | |
消費電力 | 45VA | |
<プレイヤー部> | ||
型名 | ST-777TP | |
<カートリッジ部> | ||
カートリッジ | MM型 | |
出力電圧 | 5mV(1kHz、5cm/sec) | |
針先 | 0.7milダイヤ針 | |
周波数特性 | 20Hz~21kHz ±2dB | |
セパレーション | 25dB以上(1kHz) | |
出力電圧差 | ±1dB以内 | |
針圧 | 2~4g | |
<ターンテーブル部> | ||
駆動モーター | 4極シンクロナスモーター | |
ターンテーブル | 30cmアルミダイキャスト製 | |
回転数 | 3スピード | |
ワウ | 0.2%以下 | |
<トーンアーム部> | ||
形式 | スタティックバランス型パイプアーム 針圧直読式 4端子プラグイン式 |
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<スピーカー部> | ||
型名 | ST-777TS | |
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型 | |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:16cmコーン型 高域用:ホーン型 |
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周波数特性 | 45Hz~19kHz | |
最大入力 | 15W | |
インピーダンス | 8Ω | |
クロスオーバー周波数 | 800Hz、5kHz(12dB/oct) | |
<総合> | ||
外形寸法 | 幅1,740x高さ700x奥行445mm | |
重量 | 80kg |