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KENWOOD LS-M5
¥43,000(1台、1989年頃)
解説
フルレンジスピーカーの長所をマルチウェイ・スピーカーに生かすことをコンセプトにしたブックシェルフ型スピーカーシステム。
LS-M5ではスコーカーの再生周波数帯域の下限を延長すると共に、ウーファーとのクロスオーバー周波数を450Hzとし、音楽の中心帯域をスコーカーに受け持たせています。このスコーカーのワイドレンジ化によってフルレンジスピーカーの設計思想を取り入れる事が可能となり、高密度で開放感のある音を実現しています。
低域には27cmコーン型ウーファーを搭載しています。
クロスダイニーマ振動板やロングボイスコイル、アルミダイキャストフレームなどを採用し、歪の低減を図っています。
中域には450Hz~6kHzの広帯域を受持たせており、12cmコーン型スコーカーを搭載しています。
振動板の素材にはクロスダイニーマを採用しており、ダイニーマ繊維と炭素繊維をケンウッド独自の技術により複合化することで、軽く、剛性が高く、共振の少ない振動板を実現しています。
また、センターキャップ形状によって高域特性の向上を図っています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板には独自のクリスタルプラズマダイヤモンド振動板を採用しており、チタンの表面にダイヤモンド層を形成する事で高域限界周波数を向上させています。また、ダイヤの良好な熱伝導性質によって耐パワー性を向上させています。また、ドームは振動板、ボイスコイル、エッジを一体化したDICA(ダイレクト・インナークラスAサスペンション)構造型となっており、接着剤を使わないため、ボイスコイルがダイレクトに振動板をドライブし、軽量化と剛性の向上を実現しています。
フレーム部にはアルミダイカスト球面波ホーンバッフルを採用しており、より自然でスムーズな高音の放射を可能にする事でリスニングポジションが広くとれる指向性を得ています。
ネットワーク部は分散配置を採用することで、各帯域の回路で生じる相互誘導を抑えています。
エンクロージャーは、仕様するユニット口径を適正化した上で、取り付け構造を工夫し、極力キャビネット(前面投影面積)のコンパクト化を図っています。これにより音源がより点に近づけ、音像の定位を向上させています。
フロントバッフルの板厚は15mmの板材を2枚貼り合せた積層構造の30mmとし、不要振動を抑えています。また、背面にバスレフダクトを搭載しています。
ブラウンカラーのLS-M5とダークブラウンカラーのLS-M5(D)の2種類がありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ) |
ユニット | 低域用:27cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 32Hz~47kHz |
最大入力 | 150W(EIAJ) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 450Hz、6kHz |
最大外形寸法 | 幅324x高さ574x奥行352mm |
重量 | 19kg |
別売:スピーカースタンド SG-M7(2台1組、¥35,000) | |
外形寸法 | 幅370x高さ330x奥行360mm |
重量 | 9kg |
付属 | ピンポイントベース |