KENWOOD LS-880D
¥45,000(1台、1986年発売)
解説
プラズマダイヤモンド振動板やダイレクトインナー・クラスAサスペンションなどのケンウッドの技術を投入して開発されたスピーカーシステム。
低域には27cmのコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板は、ニューHRカーボンとリブで強化し、パルプ層で高質樹脂層をサンドイッチした3層構造としており、これにより高剛性化と同時に素材固有の鳴きを抑えています。
また、駆動系には総磁束92000maxwellのマグネットと剛性の高いアルミボビンのボイスコイルを採用しています。
さらに、2枚のサスペンションを採用したケンウッド独自のクラスAサスペンションを採用しており、2枚のサスペンションによって互いの非直線歪を打ち消し、振動板のリニアな動きを実現しています。
中域には7.5cmのセミドーム型スコーカーを搭載しています。
振動板にはイオンプレーティングチタンを採用しており、ドーム型とコーン型の特徴を兼備したセミドーム型としており、さらに総磁束46000maxwellの高磁束密度磁気回路、熱硬化型融着性アルミ線ボイスコイルなどを使って軽量化を図り、高能率を実現してます。
高域にはプラズマダイヤモンドチタンによる2.5cmのドーム型トゥイーターを搭載しています。
この振動板は、チタンをベース材にダイヤモンドの薄膜をイオンプレーティングした複合体で、高剛性で共振点を持たず、放熱効果に優れたものとなっています。
また、エッジ部を磁気回路の内側に入れ、上下に弾性体ではさみバイアスを加えたダイレクトインナー・クラスAサスペンションを採用しており、エッジ部からの不要輻射がないのでトランジェント特性に優れていて、ローレベルのリニアリティを改善しています。
エンクロージャーは両サイドに丸みをつけたラウンドバッフルとなっており、回折効果を低減して音の干渉による歪の発生を低減しています。
リスニングエリアの特性にあわせて調整できるアコースティックレベルコントロールを搭載しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:27cmコーン型 中域用:7.5cmセミドーム型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 33Hz~47kHz |
最大入力 | 150(EIAJ) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、5kHz |
外形寸法 | 幅331x高さ590x奥行333mm |
重量 | 17kg |