オーディオの足跡

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LS-880Aの画像
 解説 

デジタルソースの広いダイナミックレンジに対応するためクラスAサスペンションなどの技術を投入したスピーカーシステム。

クラスAサスペンションはケンウッド独自の技術で、LS-880Aではウーファーに採用されています。
2枚のサスペンションによって互いの非直線歪を打ち消し、振動版のリニアな動きを実現しています。

低域にはHRカーボンを採用した27cmのコーン型ウーファーを採用しています。
振動版は、HRカーボンとリブで強化しロスをもったパルプ層で、硬質樹脂層を挟んだ3層構造となっており、素材固有の鳴きを抑えています。
また、駆動系には総磁束92000maxwellのマグネットと剛性の高いアルミボビンのボイスコイルを採用しています。

中域にはイオンプレーティングチタンによる7.5cmセミドーム型スコーカーを採用しています。
イオンプレーティングチタンにより軽量・高剛性の振動版を開発し、指向性に優れたドーム型と高能率のコーン型の特徴を兼用したセミドームスコーカーとしています。
また、磁気回路には総磁束46000maxwellのマグネット、熱硬化型融着性アルミ線のボイスコイルを使用して軽量化と高能率化を図っています。

高域には2.5cmのイオンプレーティングドーム型トゥイーターを採用しています。
窒化チタンをイオン化してプラズマ状態で加速し、分子の運動エネルギーを高めて蒸着しているため、蒸着強度が十分とれ、高剛性なチタンの6倍以上の硬度を持つ振動版に仕上げています。
さらにボイスコイルにはアルミ線を使用し軽量化を図り、磁気回路にはストロンチウム系のフェライトマグネットを採用して高磁束密度を得ています。

ネットワークは、ウーファー、スコーカー、トゥイーターにそれぞれ専用のプリント基板を使い、分離して配置しています。これにより、漏洩磁束によるクロストークやアースラインによるクロストークを抑えています。
また、電線材とコイル巻線には無酸素銅を採用しています。

リスニングエリアの音響エネルギーバランスをフラットにするため、アコースティック・レベルコントロールを採用しています。
Enclosedでは床に直置きした場合の特性、Openでは障子やカーテンで仕切られた部屋での特性に合わせた調整がされています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット 低域用:27cmコーン型
中域用:7.5cmセミドーム型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 33Hz~45kHz
最大入力 150W(EIAJ)
インピーダンス
出力音圧レベル 91dB/W/m
クロスオーバー周波数 700Hz、5kHz
外形寸法 幅310x高さ590x奥行317mm
重量 15.5kg