TRIO LS-202
¥45,000(1台、1979年発売)
解説
LS-606のノウハウを投入し、リニアレスポンスをさらに磨いたスピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはコーン紙を圧縮熱風で成型したサーマルショック・トリーテッドコーンを採用しています。これによりプレスコーンとノンプレスコーンのメリットを受け継ぎ、低域の分解能を改善しています。
中域には10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットではチャンバー部にセンターポールを設けることでコーン紙及びドーム部の分割振動を抑え、中高域の過渡応答特性を改善しています。
高域には4cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
振動板に軽くて硬い素材を採用することで高能率・低歪率化を図るとともに、エッジに特殊制動材を用いることでよりフラットな周波数レスポンスを達成しています。さらにコーン部とドーム部を一体成型することでスコーカーとのつながりをスムーズにしています。
ネットワーク部ではウーファー用とトゥイーター用のコイルの遠隔独立配置によってネットワークコイルの相互誘導を防いでいます。また、プリント基板のアースラインに発生する起電力を低減するため、アースラインの導体抵抗を少なく抑えています。
エンクロージャーのフロントバッフルには音響シールドバッフルを採用しています。この方式ではウーファー部とハイレンジ(スコーカー/トゥイーター)部との間にスリットが設けられており、ハイレンジユニットにウーファーの振動が伝わるのを防ぎ、音の定位を改善しています。
またエンクロージャーには、徹底した測定と試聴の結果をもとに開発された新しい音響用ホモゲン材を採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 | ||
ユニット | 低域用:25cmコーン型(LC-0071) 中域用:10cmコーン型(MC-0063) 高域用:4cmコーン型(HH-0066) |
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周波数特性 | 35Hz~20kHz | ||
最大入力 | 100W | ||
定格入力 | 70W | ||
インピーダンス | 8Ω | ||
出力音圧レベル | 90dB/W/m | ||
クロスオーバー周波数 | 1kHz、6kHz | ||
アコースティックレベルコントロール | 中域:±2dB、3ステップ 高域:±3dB、3ステップ |
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外形寸法 | 幅350x高さ650x奥行327mm | ||
重量 | 21.5kg | ||
別売 | スピーカースタンド SR-2000S(2台1組、¥12,000) | ||
<ユニット特性> | |||
型番 | LC-0071 | MC-0063 | HH-0066 |
型式 | 25cmコーン型 | 10cmコーン型 | 4cmコン型 |
再生帯域 | fo~3kHz | 260Hz~13kHz | 2kHz~20kHz |
出力音圧レベル | 89dB/W/m | 92.5dB/W/m | 92dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω | 8Ω | 8Ω |
磁束密度 | 10,000gauss | 13,000gauss | 13,000gauss |
総磁束 | 93,400maxwell | 33,600maxwell | 15,700maxwell |