KENWOOD LS-11/LS-11M
LS-11:¥45,000(2台1組、1987年発売)
LS-11M:¥50,000(2台1組、1988年7月発売)
解説
デジタル対応の小型高性能をコンセプトとし、先進のテクノロジーを投入して開発された小型スピーカーシステム。
低域には19cmのコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には、カーボン繊維の接合を3次元架橋により強化したニューHRカーボンを採用しています。
またボイスコイルは耐熱性に優れた材質を組合わせた高耐入力設計とし、さらに強固な共振分散高剛性アルミダイキャストフレームを用いて不要共振による音の濁りを排除しています。
エッジも異種素材の二重構造として長時間にわたる振動板のリニアな動きを実現しています。
中域には8cmのセミドームスコーカーを搭載しています。
振動板のベースには超軽量コーンを使用し、チャンバーはアルミ基材の両面を硬質セラミックで処理したサンドイッチ構造となっています。
また、磁気回路にはキャンセルマグネットを使用した磁気回路を採用しています。
高域には1.6cmのハードドーム・トゥイーターを搭載しています。
振動板にはケンウッド独自のテクノロジーによるプラズマダイヤモンド振動板を採用しており、チタンとダイヤモンドの複合材であるこの振動板は、高剛性で軽く、共振点を持たず、放熱効果が高いなどの特徴を持ってます。
また、ダイアフラムリングとエッジリングは耐熱性の高い超硬質樹脂で振動板に取付け、振動板とエッジ部を一体化しており、さらにマグネットはストロンチウムマグネットとキャンセルマグネットを採用しています。
連続可変タイプのアコースティックレベルコントロールを搭載しており、部屋の状態に合わせた調整が可能です。
エンクロージャーは回折効果を低減するためにラウンドバッフルとしています。
また、バスレフダクトの開口部には特殊カブーで丸みをもたせ、空気の出入りによる不要音が発生しないようにしています。
ネットワーク部は帯域分離1点アースやリッツパターンを採用したプリント基板、ネットワーク・クロストークを排除する3帯域完全分離のコイル配置など細部に配慮がされています。
別売りで専用のスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
ユニット | 低域用:19cmコーン型 中域用:8cmセミドーム型 高域用:1.6cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~50kHz |
瞬間最大入力 | 200W |
最大入力 | 130(EIAJ) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1kHz、5kHz |
外形寸法 | 幅215x高さ382x奥行205mm |
重量 | 7.5kg |
別売:スピーカースタンド SG-11(2台1組、¥16,000) | |
外形寸法 | 幅280x高さ490x奥行295mm 天板:幅190x奥行190mm |
重量 | 3.5kg |