KENWOOD KX-1100G
¥99,800(1985年頃)
解説
コンビネーションヘッドによる3ヘッドメカニズムを採用したステレオカセットデッキ。
2ヘッドの走行性能と3ヘッドの電気性能を両立させるメカニズムとして、アモルファスコンビネーションヘッドによる3ヘッド高剛性メカニズムを採用しています。
アジマス、高さ、あおりを慎重に調整されたコンビネーションヘッドは、キャプスタンとキャプスタンの間にコンビネーションヘッドと消去ヘッドしか入らないシンプルな走行系とすることができ、優れたテープパス性能を発揮しています。
スーパーTLLEを搭載しており、録音ヘッド駆動能力が優れているため、逆起電圧の少ない3ヘッドと相性がよく、低歪率で位相特性に優れた録音が可能となっています。
メカニズムにはクローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用しています。
ヘッドベースは高剛性ダイキャスト、シャーシやヘッドパネルにも板厚の厚い高剛性メタルを使い、さらにキャプスタンのスラストガタを防ぐために新開発のマグネチック・スラスト・アブソーバーを搭載しています。
これにより、テープのウェービングや位相ズレなどを解消し、安定したテープ走行を実現しています。
レック・キャリブレーションを搭載しています。
CALスイッチをレベルポジションにし、レコーディング状態にすれば0.40の点滅が止まり400Hz信号が記録されます。
メーターでレベルをモニターしながらレベルボリュームをまわし、レベルメーターの表示が-2dBから0dBが点灯するところに合わせれば調整完了です。
バイアス・キャリブレーションを搭載しています。
SWをBIASポジションにすると表示は10.00に変わり、感度調整を終えて10kHz信号が記録されます。
BIAS CALボリュームを廻し表示が-2dBから0dBが点灯するところに合わせ、CALオフでCALをスタートした位置までリワインドして停止すればバイアス調整完了です。
無酸素銅巻線を採用したニューアモルファスコンビネーションヘッドを採用しています。
独自のニュードルビーシステムを採用しています。
多彩なテーププレイが楽しめるようダイレクトコントロールシステムを搭載しています。
テープの残量がひと目でわかる4桁デジタルリニアテープカウンターを搭載しています。
エアチェックなどに便利なタイマー連動のMPXフィルターを搭載しています。
入出力端子には金メッキ端子を採用しています。
集中表示FLディスプレイを搭載しています。
L/R独立プリセットボリュームと録音マスターボリューム、ヘッドホンレベルボリュームを搭載しています。
オートテープセレクターを搭載しています。
マイク入力が設けられています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック形式 | ステレオ |
録音方式 | 交流バイアス(105kHz) |
ヘッド | 再生:アモルファスアロイヘッド(コンビネーション) 録音:アモルファスアロイヘッド(コンビネーション) 消去:ダブルギャップフェライトヘッド |
モーター | キャプスタン駆動:FGサーボDDモーター リール駆動:DCモーター メカ駆動:DCモーター |
ワウ・フラッター | ±0.04%(EIAJ) 0.025% (WRMS) |
早巻時間 | 約70秒(C-60テープ) |
周波数特性 | ノーマルテープ:20Hz~18000Hz ±3dB クロームテープ:20Hz~19000Hz ±3dB メタルテープ:20Hz~22000Hz ±3dB |
歪率 | メタルテープ:0.4%(1kHz、3次高調波歪率) |
SN比 | EIAJ メタルテープ:57dB Dolby C on:75dB Dolby B on:68dB Dolby NR off:60dB |
入力端子 | ライン:77.5mV/50kΩ マイク:0.3mV/600Ω |
出力端子 | ライン:490mV/2kΩ ヘッドホン:0.85mW/8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 28W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅440x高さ111x奥行322mm |
重量 | 6.2kg |