TRIO KP-3000/KP-3000G
¥25,800(1974年頃)
解説
オートリターン機構を装備したフルオートプレイヤー。
新設計のオートリターン機構を採用しています。
ターンテーブル駆動系と分離独立する事でターンテーブルの回転に影響を与えず、信頼性を高めています。また、リターン速度も自由に調整が可能です。
ターンテーブルには30cmアルミダイキャスト製ターンテーブルを採用しています。
駆動方式はベルトドライブ方式で駆動モーターには4極シンクロナス型モーターとポリウレタンベルトを組み合わせて駆動しています。
トーンアームにはS字型トーンアームを採用しています。
このアームは新設計のもので、アーム回転部の軸受には精度の高いボールベアリング構造を採用し、ピボットの支点位置も変更しています。
針圧は直読式で、ヘッドシェルにはEIA規格のプラグイン方式を採用しています。
カートリッジにはMM型カートリッジであるV-39mkIIを採用しています。
これは好評だったV-39を改良したもので、カンチレバーにアルミ軽合金のパイプを使用する事で実効質量を軽減し、振動系全体の質量も抑えています。
脚部には共振点の低い特殊ゴムを使用しており、硬度や肉厚の面で検討を加えた設計によりハウリングを防止しています。
オイルダンプ式のアームエレベーション機構を採用しており、降下速度を自由に調整できます。
KP-3000は仕上げに2種類のバリエーションがありました。
KP-3000はローズウッド仕上げが施されており、KP-3000Gは柾目のシオジ仕上げが施されています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
駆動モーター | 4極シンクロナス型モーター |
ターンテーブル | 30cmアルミダイキャスト製 |
回転数 | 33-1/3、45rpm |
ワウ・フラッター | 0.07%以下WRMS |
S/N比 | 47dB以上 |
<トーンアーム部> | |
型式 | スタティックバランスS字型パイプアーム 針圧直読式バランスウェイト EIA規格プラグイン方式 |
針圧可変範囲 | 0~4g |
適合カートリッジ自重範囲 | 4g~13g |
トラッキングエラー | ±1.5゜以内 |
<カートリッジ部> | |
カートリッジ | MM型(V-39mkII) |
針先 | 0.5milダイヤ針 |
適正針圧 | 2g±0.25g |
最適負荷インピーダンス | 50kΩ |
出力電圧 | 3mV(1kHz、50mm/sec) |
出力バランス | 1.5dB(1kHz、50mm/sec) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
チャンネルセパレーション | 25dB以上(1kHz) |
交換針 | N-39mkII |
<その他> | |
付属機構 | オートリターン/オートカット機構 ポーズエレベーション 大型インシュレーター 着脱自在フリーストップヒンジ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 7W |
外形寸法 | 幅480x高さ175x奥行367mm |
重量 | 6kg |