
KENWOOD DP-770
¥59,800(1985年頃)
解説
コンパクトサイズのCDプレイヤー。
ピックアップ部には3ビームの高精度低雑音光学ピックアップを採用しています。
DP-770では自己パルス変調発振型レーザーを採用しており、モード競合雑音による動作音を低減すると同時にオーディオ回路への誘導を防止しています。さらに光学系には波面収差λ/40(λ≒0.78μm)を誇る対物レンズを採用するなど、高精度・高効率化しています。
また、レーザー駆動回路はピックアップと一体化することで高剛性を実現しています。特に信号読取部はインシュレーターでフローティングし外部振動を遮断しています。
D/A変換部には16ビット直線型を採用しています。
トリック回路にはDP-2000やDP-1000にも使用されているカウント型キックアルゴリズムを採用しており、高速サーチを実現すると同時に経年変化に強い回路としています。
サーボ系、デジタル処理部、D/Aコンバーター回路には高性能LSIを使用しており、部品点数を減らすとともに信頼性を向上させています。
ミューティング回路に供給する電源をD/Aコンバーターブロックや他の電源と分離しており、ストップやダイレクトサーチ時のノイズレベルを10dB以上も改善しています。
電源部には独自の特殊トランスを採用しており、音質とスリム化の両立を図っています。
ソフトタッチローディングメカニズムを採用しており、トレイオープン時にトレイを軽く押すだけでローディングします。
10キーによるダイレクトサーチやダイレクトメモリープレイ、16曲ランダムメモリー、アップ・ダウンキーによる選曲・頭出しなどの機能を搭載しています。
大型FL管による集中表示ディスプレイを搭載しています。
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電源トランス
ピックアップ部
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
読み取り方式 | 光学式 |
ピックアップ型式 | 3ビーム半導体レーザー方式 |
回転数 | 200~500rpm、線速度1.2~1.4m/s |
エラー訂正方式 | CIRC2重エラー訂正 |
チャンネル数 | 2チャンネル |
標本化周波数 | 44.1kHz |
量子化ビット数 | 16bitリニア |
ダイナミックレンジ | 93dB |
S/N | 95dB |
周波数特性 | 4Hz~20kHz ±0.5dB |
全高調波歪率 | 0.002%(1kHz) |
チャンネルセパレーション | 95dB(1kHz) |
ワウフラッター | 測定限界値以下 |
出力 | 端子出力2V(0dB) |
ヘッドフォン出力 | 32mWmas/32Ω |
消費電力 | 10W |
最大外形寸法 | 幅340x高さ74x奥行351mm |
重量 | 5.8kg |