TRIO WX-320
¥39,900(1965年頃)
解説
ステレオ用に開発されたオートマティックAM-FMマルチ・ステレオ・トライアンプ。
出力は6BM3P.P.で、消費電力や外部発熱等、経済性と耐久性を考慮したものとなっています。
FMモノ-ステレオ放送自動切替装置を搭載しており、自動的にステレオ放送の受信に切り換わります。
また、FMステレオ放送時に確認できるよう、FMステレオ表示ランプを搭載しています。
新たに開発されたMPXノイズフィルターを搭載しています。
従来のフィルターでは高音までカットされていましたが、新たに開発された方式により、音質を損なわずにノイズのみをカットしてます。
イコライザーアンプは直流点火とし、ハム雑音を無くしています。
ステレオを聴きながら、録音が可能となっています。
また、どんな型のテープレコーダーを接続しても音質に対して支障を及ぼさないように入力インピーダンスを考慮してあります。
また、FMステレオを受信録音する場合も、干渉ビート障害が出ないように対処してあります。
SCA放送の干渉妨害を防ぐため、SCAフィルターを内蔵しています。
ヘッドホン端子、ラウドネスコントロール、FM AFC(FM自動周波数安定装置)などの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | オートマティックAM-FMマルチステレオトライアンプ | ||||
<アンプ部> | |||||
出力 | ミュージックパワー:24W(12W+12W、歪1%9 | ||||
周波数特性 | 20Hz~25kHz ±1dB(AUX→出力端子) | ||||
利得 | MAG:2.0mV Ceramic:20mV AUX:400mV |
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トーンコントロール | 50Hz:±10dB 10kHz:±11dB |
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ラウドネスコントロール(Volume -30dB) | 100Hz:+10dB、10kHz:+8dB | ||||
SN比(音量最大、 トーンコントロールフラット、出力8W/8W) |
MAG:55dB以上 AUX:65dB以上 |
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残留雑音(音量調整最小) | 3mV以下 | ||||
<チューナー部> | |||||
受信周波数 | FM:76MHz~90MHz AM:535kHz:1605kHz |
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感度 | FM:2.5μV/84MHz(30%変調、S/N 20dB) AM:6.0μV/1MHz(30%変調、S/N 10dB) |
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実用感度 | FM:5.0μV/84MHz(30%変調、S/N 30dB) | ||||
イメージ比 | FM:30dB以上 AM:40dB以上 |
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FM周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB以内 | ||||
SN比 | FM:60dB以上(100%変調、100μV入力) AM:45dB以上(30%変調、1mV入力) |
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FM歪 | 1%以下 | ||||
<FMマルチ部> | |||||
セパレーション | 35dB以上(400Hz) | ||||
歪率 | 1%以下 | ||||
MPXノイズ・フィルター | ノイズのみをカットする新方式 | ||||
キャリアリーク | -50dB以下(100%変調) | ||||
<総合> | |||||
付属回路 | FMモノ-ステレオ自動切替装置 新方式ノイズフィルター FM AFC ラウドネスコントロール テープ同時録音端子 ステレオヘッドホンジャック イコライザー直流点火 FMステレオ表示ランプ SCAフィルター |
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使用半導体 |
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電源電圧 | AC100V/117V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 120VA | ||||
外形寸法 | 幅440x高さ147x奥行311mm | ||||
重量 | 12.0kg |