TRIO WX-110
¥34,900(1964年頃?)
解説
FMマルチステレオに対応したAM/FMマルチ・ステレオ・トライアンプ。
FMマルチ回路にはCCM方式を採用しています。
また、FMマルチ・ステレオ放送を確実に選別するモニター装置を搭載しています。
SCA放送が日本で行われた場合にFM放送受信に妨害を与えるのを防ぐため、SCAフィルターを搭載しています。
テープレコーダーを併用して、FM放送の録音や再生が可能です。
イコライザアンプ部は完全直流点火を採用しており、ハム雑音を抑えています。
FM AFC(自動周波数安定装置)を搭載しており、一度合わせたFM放送はAFCの働きで同調点がずれたり音が歪んだりしません。
レコードのスクラッチ雑音や放送を受信した時に入る高音域雑音を除去するため、ハイフィルターを搭載しています。
機種の定格
型式 | AM/FMマルチステレオトライアンプ | ||
<チューナー部> | |||
受信周波数 | FM:76~90MHz AM:535~1605kHz |
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感度(30%変調) | FM:2.5μV/84MHz(S/N 20dB) AM:20μV/1MHz(S/N 10dB) |
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実用感度(30%変調) | FM:5μV/84MHz(S/N 30dB) | ||
イメージ比 | FM:30dB以上(84MHz) AM:40dB以上(1MHz) |
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FM周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB | ||
SN比(1mV入力) | FM:60dB以上(100%変調) AM:45dB以上(30%変調) |
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<FMマルチ部> | |||
セパレーション | 35dB以上(400Hz) | ||
歪率 | 1%以下(400Hz) | ||
<オーディオ部> | |||
出力(歪率 2%) | ミュージックパワー:14W(7W+7W) 連続出力:10W(5W+5W) |
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周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB(出力500mW) | ||
入力感度 (出力5Wに要する1kHzの入力) |
MAG:3mV Ceramic:30mV AUX:190mV |
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トーンコントロール | 50Hz:±10dB 10kHz:+11~-9dB |
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ハイフィルター | 10kHz、-7dB | ||
SN比(音量調整最大、 トーンコントロールフラット、出力5W) |
MAG:55dB以上 Ceramic:50dB以上 AUX:65dB以上 |
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残留雑音(音量調整最小にて) | 0.5μW以下 | ||
<総合> | |||
付属回路 | FM AFC FMステレオ・モニター ハイ・フィルター イコライザーアンプ直流点火 ステレオ・ホーンジャック |
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使用半導体 |
シリコンダイオード FR1K:2個 |
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電源 | AC100V/117V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 130VA | ||
外形寸法 | 幅420x高さ148x奥行275mm | ||
重量 | 11kg |