KENWOOD KAF-3010R
¥32,000(2000年頃)
解説
TRAITを採用したプリメインアンプ。
温度検出・補正回路を世界で初めてワンチップ化することに成功したTRAITをこのクラスで初めて搭載しています。
従来のように温度検出トランジスタが放熱器に外付けされた構成では出力の大小により常に動作点が変化し、音楽信号の増幅率の不一致が発生し、特に小信号時に歪が発生していました。
TRAITでは、温度検出素子がトランジスタが同一チップに置かれているため、ほぼリアルタイムでトランジスタの温度を検出し、この温度検出素子により、トランジスタの動作状態が常に理想的な熱帰還システムを実現することが可能となっています。
グランドラインの問題を解決するため、ピュアシグナル・グランドラインを採用しています。
これによりメイン・グランドラインには純粋な信号だけが流れ、音楽信号を汚すノイズ成分を抑えています。
信号経路の最短化を目指し、信号の流れに沿った内部レイアウトとしたロジカルフロー・コンストラクションを採用しています。これにより、大信号部と小信号部あるいは電源部などとの相互干渉を抑え、音質改善を実現してます。
また、プリント基板もソフトに固定することで、振動の影響を受けにくい耐振構造となっています。
トーンコントロールやバランスコントロール回路を使用しない際に、これらの回路をバイパスするソースダイレクト回路を搭載しています。
MM用のフォノイコライザー端子を搭載しています。
ラウドネスコントロールを搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
定格出力 | 85W+85W(4Ω、40Hz~20kHz、0.06%) 65W+65W(8Ω、40Hz~20kHz、0.06%) 120W+120W(4Ω、EIAJ) |
全高調波歪率 | 0.04%(20Hz~20kHz、40W、4Ω) 0.01%(1kHz、40W、4Ω) |
ダンピングファクター | 42(50Hz) |
周波数特性 | Line(CD):5Hz~85kHz +0 -3dB |
イコライザー偏差 | 20Hz~20kHz ±1dB |
最大許容入力電圧 | MM:100mV(0.5%) |
SN比(IHF-66) | Phono MM:72dB Line(CD):100dB |
トーンコントロール特性 | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
ラウドネスコントロール特性 | +9dB(100Hz、Volume-30dB) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/33kΩ Line(CD):200mV/47kΩ |
出力レベル/インピーダンス | rec out:200mV/2.7kΩ |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力(電気用品取締法) | 180W |
最大外形寸法 | 幅440x高さ145x奥行400mm |
重量 | 8.3kg |
付属 | リモコン |