KENWOOD KA-V7700
¥89,800(1994年頃)
解説
本格的なハイクオリティアンプに、ドルビープロロジックやDSPなどのAVサラウンド機能を搭載したAVアンプ。
DSPモードにステアリングロジック(方向性強調回路)を加えたDSPロジック回路を搭載してます。
方向性強調回路から出力された信号にDSPで初期反射音や残響音を付け加える事により、迫力のある臨場感を獲得しています。
新開発DSP LSIの採用によるデジタル処理のドルビープロロジックサラウンドデコーダーを搭載しています。
プロロジックで重要なステアリングロジック(方向性強調回路)をはじめ、ドルビーB回路やオートインプットバランスをデジタル信号で処理しており、これによってプロロジック段をアナログで構成していた時に問題となっていた、VCA(ボルテージ・コントロール・アンプ)のリニアリティ、アナログ部品の精度、回路の複雑化などの問題を解消し、音質を向上させています。
DSPプレゼンス回路を搭載しており、デジタル信号処理によって初期反射音と残響音をコントロールし、メイン信号との合成により音場空間を作り上げています。
構造は、64fs4次ノイズシェーピング1ビットA/Dコンバーターでアナログ信号をデジタル信号に変換し、専用DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)を使用して演算処理しており、6種類の音場パターンが選択可能です。
オリジナルの音場パターンが創れるようDSPパラメーターを搭載しています。
ライブ感を調整するエフェクト・レベル、試聴の位置を前後に移動できるシート・ポジション、壁から反射する音をシミュレーションするウォール、初期反射音の間隔を調整し部屋の大きさをシミュレーションするルームサイズなどが調整できます。
また、調整後のデータはリモコンによりメモリーすることも可能です。
スピーカーの本数やセッティングによりプレゼンス信号を振り分けるチャンネルモードを搭載しています。
チャンネルモードの切り替えにより、フロント2ch+センターの3chや、フロント2ch+リア2chの4chでもDSPロジックを楽しめます。
また、フロント2chのみでDSPプレゼンスが楽しめるポジションもあります。
センタースピーカーの形状や有り無しによって選べるセンターモードを搭載してます。
全部で3パターンから選べ、小型センタースピーカー用のノーマル、中型以上のセンタースピーカー用のワイド、センタースピーカーが無い場合に使うファントムから選べます。
部屋の環境やスピーカーのセッティング状況に応じてディレイタイム(遅延時間)の調整が可能です。
スクリーンの裏側に配置されるL/C/Rチャンネルのため、高音が強調されたソフトがあります。
こういったソフトを再生する時のため、録音特性を3段階で補正できるシネマ・スクリーンを搭載しています。
パワーアンプ部は全5chディスクリート構成を採用しています。
内部構成を徹底的に見直し、PCB分離構造や電源トランス巻線分離、マイコン・アースの完全分離等を施し、各ステージ間の信号干渉を抑えています。
別々に録画が可能なVIDEO独立専用RECセレクターを搭載しています。
ソースダイレクト機能を搭載しています。
フロント/センター/リア用にプリアウト端子を搭載しています。また、サブウーファー用のモノアウト端子を搭載しています。
マルチコントローラー機能付記憶リモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | AVインテグレーテッドアンプ | ||||
<オーディオ部> | |||||
定格出力 |
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実用最大出力 |
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全高調波歪率 | 0.08%(CD、20Hz~20kHz、90W) | ||||
周波数特性 | CD:5Hz~100kHz +0 -3dB | ||||
SN比 |
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入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ CD、Tuner、AUX、Tape:200mV/47kΩ |
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トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
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<ビデオ部> | |||||
入力感度/インピーダンス | 1Vp-p/75Ω S端子色信号:0.286Vp-p/75Ω |
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出力レベル/インピーダンス | 1Vp-p/75Ω S端子色信号:0.286Vp-p/75Ω |
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<総合> | |||||
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 220W | ||||
最大外形寸法 | 幅440x高さ162x奥行432mm | ||||
重量 | 13.4kg | ||||
付属 | リモコン RC-V7700 |