オーディオの足跡

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KA-990の画像
 解説 

DLD(ダイナミック・リニアドライブ)サーキットを採用したプリメインアンプ。

DLDサーキットは出力部にローパワーアンプとハイパワーアンプの2つのアンプを持った構造となっており、信号の大部分を歪率0.001%以下のローレベルアンプで処理しています。このローレベルアンプの受け持ちは約50Wまでで、このアンプを100W以上出せる電源で駆動するため、電源インピーダンスを低くすることができ、スピーカーの負荷変動にも影響されない良好な特性を得ています。
またハイパワーアンプは、ピーク信号が通過するごく短い瞬間だけのため、発熱量も少なく、内部損失もほとんど発生していません。

また、スピーカーの入力端子での性能を向上するため、Σドライブ方式を採用しています。
この方式によりスピーカーの入力端子での波形の変形を抑え、忠実な波形でスピーカーをドライブしています。

各ブロックごとのレイアウトを再検討しており、信号の流れにそって各ステージを配置しています。また、パワーアンプ内では大型放熱器でBクラス段とAクラス段をシールドしており、イコライザー段用には専用シールド板を設置するなど、相互干渉を抑える工夫がされています。
また、電源トランスもシールドし、電源フラックスなどの回路への悪影響をカットしています。

イコライザーアンプにはICL高GmFET差動入力とICを採用しています。
特に、音質に大きな影響を与えるアース回りは、直径0.26mmの単線を26本拠り合わせ、従来の6倍の断面積を持たせた線材を使用してます。
またMMとMC切換にはゲイン切換を採用しています。

トーンコントロールは専用ICを採用したトリオ方式のNF-CR型を採用しています。

機種の定格
型式 DLDインテグレーテッドアンプ
定格出力(両ch動作) 105W+105W(20Hz~20kHz、8Ω)
全高調波歪率
(20Hz~20kHz、8Ω)
Phono→SP端子:0.007%(定格出力時)
Tuner、AUX、Tape→SP端子:0.005%(定格出力時、1/2定格出力時)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.005%(Tuner、AUX、Tape→SP端子、定格出力時、8Ω)
周波数特性 DC~200kHz-3dB(Tuner、AUX、Tape→SP端子)
ダンピングファクター(100Hz) 1000
入力感度/インピーダンス Phono MM→SP端子:2.5mV/47kΩ
Phono MC→SP端子:0.2mV/100Ω
Tuner、AUX、Tape→SP端子:150mV/47kΩ
SN比(IHF-A) Phono MM→SP端子:88dB
Phono MC→SP端子:70dB(250μV入力時)
Tuner、AUX、Tape→SP端子:107dB
トーンコントロール Bass:100Hz±10dB(400Hz)
Treble:10kHz±10dB(3kHz)
ラウドネスコントロール 100Hz +10dB(Volume-30dB)
サブソニックフィルター(-3dB) 6dB/oct(18Hz)
ライズタイム 1.7μs(Tuner、Aux、Tape→SP端子)
スルーレイト ±100V/μs(Tuner、Aux、Tape→SP端子)
出力帯域幅(歪率0.02%、8Ω) Tuner、AUX、Tape→SP端子:5Hz~50kHz
Phono最大許容入力(Phono→Tape Rec、1kHz、THD0.005%) MM:240mV
MC:18mV
Phono RIAA偏差 ±0.3dB(Phono→Tape Rec、20Hz~20kHz)
出力レベル/インピーダンス Tape Rec Pin:150mV/330Ω
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 260W
電源コンセント 連動:2系統100W
非連動:1系統400W
最大外形寸法 幅440x高さ143x奥行383mm
重量 10.7kg