TRIO KA-770
¥64,800(1983年発売)
解説
DLD(ダイナミック・リニアドライブ)サーキットを採用したプリメインアンプ。
ローインピーダンス負荷時にも大電流供給能力を発揮し、あらゆるスピーカーの性能を引き出すため、DLDサーキットを採用しています。
これにより、瞬間パワーの供給能力を改善しており、複雑な動きを繰り返すスピーカーシステムをドライブ可能にしています。
Σドライブ方式を採用しています。
アンプの入力端子での波形伝送だけでなく、数mの接続ケーブルを使用しても、スピーカーの入力端子での波形の変化を抑えています。
イコライザーアンプには、ICL高GmFET差動入力とオペアンプによる高SN、低歪率回路を採用しています。
特にアース回りは、直系0.26mmの単線を26本も撚り合わせた従来の6倍の断面積を持つ線材を使用しています。
信号の流れに沿って各ステージを配置したレイアウトとなっており、パワーアンプ内でBクラス段とAクラス段を別基板にし、さらにイコライザー段とメイン段は大型放熱器でシールドすることで、各ブロック間の相互干渉を抑えています。
また電源トランスはシールドし、電源フラックスなどの回路への悪影響をカットしています。
機種の定格
型式 | DLDインテグレーテッドアンプ |
定格出力 | 100W+100W(20Hz~20kHz、両ch動作、8Ω) |
全高調波歪率(20Hz~20kHz) | 0.005%(定格出力時、1/2定格出力時) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.005%(定格出力時、8Ω) |
周波数特性 | 8Hz~150kHz-3dB(CD/AUX、Tuner、Tape→SP Out) |
Phono RIAA偏差 | 30Hz~20kHz±0.3dB |
出力帯域幅 | 8Hz~80kHz(歪率0.02%時、8Ω) |
SN比(IHF-A、定格出力時) | Phono MM:69dB(2.5mV) Phono MC:107dB(250μV) CD/AUX、Tuner、Tape:107dB |
トーンコントロール | Bass(400Hz):100Hz±10dB Treble(3kHz):10kHz±10dB |
ラウドネスコントロール | 100Hz、+10dB(Volume-30dB) |
ダンピングファクター | 1000(SP-A、100Hz) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω CD/AUX、Tuner、Tape Play:150mV/47kΩ |
Phono最大許容入力 | MM:200mV(1kHz、0.008%THD) MC:15mV(1kHz、0.008%THD) |
出力レベル | 150mV |
出力インピーダンス | 330Ω(Tape Rec Pin) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力(電気用品取締法) | 240W |
電源コンセント | 2系統100W(電源スイッチ連動) |
外形寸法 | 幅420x高さ128x奥行338mm |
重量 | 8.7kg |