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TRIO KA-7006
¥75,000(1974年発売)
解説
全段直結+純コンプリメンタリー回路を採用したステレオプリメインアンプ。
パワーアンプ部には、初段から終段まで、段間結合コンデンサーを取り除いた全段直結回路と、出力段にPNP-NPNのダーリントン方式を使った純コンプリメンタリー回路を組み合わせています。さらに、初段差動方式を使った±2電源方式を採用しています。
これにより低音域における諸特性を徹底的に改善し、可聴周波数帯域の全域で安定した出力を得ています。
トランジスタの保護にはリミッター方式のプロテクション回路を採用し、スピーカーの保護と電源ON/OFF時のショックノイズ防止にはリレーを採用しています。
出力端がショートされた時に100m・sec以内にリミッターレベルが下がり、トランジスタを保護します。
イコライザーには初段差動回路の3段直結方式を採用しています。
トーンコントロール回路にはDLOA(デュアル・ローノイズ・オペレーショナルアンプ)を採用しています。
DLOAは、初段差動増幅、バッファー、3段A級ドライブ、純コンプリメンタリーで構成されており、これによって高ダイナミックレンジ・高入力インピーダンスでさらに電源利用率が良くかつ低インピーダンス・低歪率を実現しています。また、出力端の直流電流が0Vのため、ショックノイズも抑えられています。
さらに、トーンコントロールディフィートスイッチが設けられてます。
ローフィルターにはサブソニックフィルターとランブルフィルターを採用しています。
また、ハイフィルターにはスクラッチフィルターを採用しています。
オーディオミューティングやモードセレクターを搭載しています。
4ch入出力端子を搭載しています。
マイク端子を搭載しています。
1975年頃から別売りオプションとしてキャリングハンドルが販売されました。
機種の定格
型式 | ソリッドステート・ステレオプリメインアンプ | |||||||
<パワーアンプ部> | ||||||||
実効出力 |
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ミュージックパワー(IHF) | 250W(4Ω) 160W(8Ω) |
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全高調波歪率(8Ω) | 0.3%(定格出力時) 0.05%(定格出力-3dB) |
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混変調歪率 | 0.3%(定格出力時) 0.05%(定格出力-3dB) |
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出力帯域幅(IHF) | 6Hz~45kHz | |||||||
残留雑音(8Ω) | 0.5mV | |||||||
ダンピングファクター(8Ω) | 30 | |||||||
最適負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω | |||||||
<プリアンプ部> | ||||||||
入力感度/インピーダンス | Phono1、2:2.5mV/50kΩ Tuner、Aux、Tape playA、B:150mV/50kΩ Mic:2.5mV/50kΩ 4ch input:150mV/50kΩ |
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SN比(IHF-Aネットワーク) | Phono1、2:84dB(入力5mV) Tuner、Aux、Tape PlayA、B:95dB 4ch input:95dB |
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出力レベル/インピーダンス | Tape rec Pin:150mV/50Ω Tape rec Din:40mV/70kΩ 4ch out:150mV/50Ω |
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最大許容入力(1kHz、RMS) | Phono:250mV | |||||||
周波数特性 | Tuner、Aux、Tape play:10Hz~20kHz +0 -0.5dB Phono:RIAA偏差 ±0.5dB |
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トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
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フィルター | Low:20、40Hz、12dB/oct High:7kHz、6dB/oct |
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ラウドネスコントロール(Volume-30dB) | +8dB(100Hz) +3dB(10kHz) |
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<総合> | ||||||||
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 電源スイッチ非連動:1系統 |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | |||||||
定格消費電力(電気用品取締法) | 140W | |||||||
外形寸法 | 幅435x高さ157x奥行300mm | |||||||
重量 | 11.8kg | |||||||
別売 | キャリングハンドル D-9(1ペア、¥5,000) |