KENWOOD KA-5010
¥45,400(1988年頃)
解説
音楽再生という大前提を踏まえてアンプはどうあるべきかの原点に帰り、コンストラクション、回路、特性などのファンダメンタルな側面から、発送を新たにして開発されたプリメインアンプ。
スピーカーのローインピーダンス時でのドライブ能力を改善するため、パワートランジスタをディスクリート構成としてファイナル段を設計しています。
また、電源部には、420VAの大型トランスと10,000μFx2の電解コンデンサーを搭載しています。
信号増幅部のメイングランドラインへ電源部のノイズが入ることで発生する歪を防ぐため、ピュアシグナル・グランドラインを採用しています。
この方式では、電源のリップルや各種のノイズ成分は全て専用グランドラインによりスピーカー端子まで導かれ、そこで初めて全てのグランドラインが合流します。これにより、信号を増幅するメイングランドラインには純粋な信号だけが流れ、ピュアな増幅が可能となっています。
インシュレーターには床との接触面に特殊発泡ゴムを採用したφ60の大型インシュレーターを採用しています。
さらに、インシュレーターとセット底面の接触面に新構造を採用しており、独特な2重防振構造とすることで、外部からの振動を低減しています。
電源トランスの振動や、パワートランジスタの振動がプリント基板に悪影響を与えるのを防ぐため、パワートランジスタやヒートシンクを直に取付ける方法をやめ、独自のPCBロジカルフローティング構造を採用しています。
トーンコントロール、バランスコントロール、サブソニックフィルターなどをバイパスするソースダイレクト回路を搭載してます。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ | ||||||
<アンプ部> | |||||||
定格出力 (20Hz~20kHz、両ch動作) |
90W+90W(6Ω、THD 0.08%) 80W+80W(8Ω、THD 0.06%) |
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ダイナミックパワー | 210W+210W(2Ω) 170W+170W(4Ω) 95W+95W(8Ω) |
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全高調波歪率(CD、8Ω) |
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混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.005%(定格出力時、8Ω) | ||||||
周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB(オーバーオール(Line→SP)) | ||||||
Phono RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.3dB | ||||||
SN比 |
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トーンコントロール | Bass:100Hz、±10dB Treble:10kHz、±10dB |
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サブソニックフィルター | 18Hz、6dB/oct | ||||||
バス・インテンシファイアー | 9dB(20Hz)、3dB(100Hz) | ||||||
ダンピングファクター | 160(50Hz) | ||||||
入力感度/インピーダンス (定格出力時) |
Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:200μV/100Ω DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:150mV/47kΩ |
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Phono最大許容入力 (Phono→Tape Rec) |
MM:200mV(1kHz、THD 0.05%) MC:15mV(1kHz、THD 0.05%) |
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出力レベル/インピーダンス | Tape Rec:150mV/220Ω | ||||||
<総合> | |||||||
電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||||
定格消費電力(電気用品取締法) | 240W | ||||||
電源コンセント | 電源スイッチ連動:2個、100W 電源スイッチ非連動:1個、440W |
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外形寸法 | 幅440x高さ148x奥行398mm | ||||||
重量 | 12kg |