TRIO KA-4004
¥49,800(1972年頃)
解説
可聴周波数帯域の特性ばかりではなく、超低域における特性も充実させたHi-ATCシリーズのプリメインアンプ。
±2電源方式による全段直結+純コンプリメンタリー回路を採用しています。
プリメインアンプの初段回路やイコライザー回路に、メタルキャンシールのトランジスタを採用しています。
また、初段回路やイコライザー回路、トーン回路に、ローノイズタイプ・ニクロム蒸着の金属被膜抵抗を使用しており、経年変化を抑えています。
トーンコントロールやフィルターなど各種のスイッチ類には、ブロック板を直結し、余分なリード線を排除しています。これにより誘導ハムやSN比を改善しています。
従来のシールド線を改良して、アース部までワイヤラッピングできるシールド線を開発し、余分な個所のハンダ付による音質劣化を抑えています。
ハイ/ローフィルターやミューティング、トーンディフィートスイッチを搭載しています。
機種の定格
| 型式 | ソリッドステート・ステレオプリメインアンプ | |||||||
| <パワーアンプ部> | ||||||||
| 実効出力 |
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| ミュージックパワー(IHF) | 95W(4Ω) 56W(8Ω) |
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| 全高調波歪率(8Ω) | 0.5%(定格出力時) 0.05%(定格出力-3dB) |
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| 混変調歪率 | 0.5%(定格出力時) 0.08%(定格出力-3dB) |
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| 出力帯域幅(IHF) | 10Hz~50kHz | |||||||
| SN比(クローズドサーキット) | 110dB | |||||||
| 残留雑音(8Ω) | 0.3mV(0.012μW) | |||||||
| 入力感度/インピーダンス | 1.0V/50kΩ | |||||||
| 最適負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω | |||||||
| ダンピングファクター | 32 | |||||||
| 出力端子 | スピーカー、ヘッドホン:4Ω~16Ω | |||||||
| <プリアンプ部> | ||||||||
| 入力感度/インピーダンス | Phono1、2:2.5mV/50kΩ Tuner、AUX:160mV/60kΩ Tape PlayA、B:160mV/30kΩ MIC:1.3mV/10kΩ(Volume最大) |
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| SN比 | Phono1、2:65dB Tuner、AUX、Tape PlayA、B:75dB MIC:67dB |
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| 最大許容入力(1kHz) | 330mV(P-P) | |||||||
| 出力レベル/インピーダンス |
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| 周波数特性 | Tuner、AUX、Tape Play:20Hz~50kHz ±1dB Phono1、2:RIAA偏差 ±0.3dB |
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| トーンコントロール | Bass:100Hz ±10dB Treble:10kHz ±10dB |
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| フィルター | Low:80Hz、12dB/oct High:7kHz、6dB/oct |
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| ラウドネスコントロール(定格出力-30dB) | 100Hz:+8dB 10kHz:+3dB |
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| <総合> | ||||||||
| 電源電圧 | AC100V/117V、50Hz/60Hz | |||||||
| ACアウトレット | 電源スイッチ連動:3系統 電源スイッチ非連動:1系統 |
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| 定格消費電力(電気用品取締法) | 66W | |||||||
| 外形寸法 | 幅435x高さ153x奥行300mm | |||||||
| 重量 | 9.3kg | |||||||