KENWOOD KA-1100SD
¥129,000(1984年頃)
解説
Super DLD(Dynamic Linear Drive)サーキットを採用したプリメインアンプ。
Super DLDサーキットは、新開発のスーパーチャージャーを搭載してDLDの4つの電源回路をフル活用し、強力な電源部を構成してます。
これにより、どのような出力時にも常に電源容量が4つの電源のミックスされた値となるため、約50Wまでを受持つローパワーアンプ駆動時には従来の300Wクラスの電源を使っているいるのに匹敵し、クリアで重低音ある音を実現しています。
MCカートリッジ用、MMカートリッジ用のそれぞれで入力部の差動回路とNF素子をそっくり差換える独自のイコライザーアンプを開発・採用しています。
これにより、MC再生時にはMC専用、MM再生時にはMM専用として、それぞれのカートリッジの性能を発揮するのを可能にしています。
入力8系統に加え、さらにグラフィックイコライザーなどがダイレクトに接続できるアダプターIN-OUT端子を搭載しています。
また、各接点スイッチとバランスボリュームをスイッチひとつでパスするCDダイレクトスイッチを搭載しており、信号経路をシンプル化することによりCDの音をより忠実に再生します。
L-02Aなどに搭載されたΣドライブの設計思想をそのままに、スピーカーコードを2線式として使いやすさを追求したΣドライブTypeBを採用しています。
アンプからスピーカー端子までNFループをかけることにより、パターンや配線材のインピーダンス、位相保障コイル、リレーやスピーカー切換えスイッチの接点など、これまでNFループの外にあった全てのパーツをループ内に取り入れ、アンプの出力端子での性能を高めています。
また、全てのGNDをアンプのスピーカー端子に一点集中にし、GNDラインのパターンや細材による相互干渉の増加を防いでいます。
トーンコントロールはケンウッド方式のNF-CR型を採用してます。
また、ラウドネスコントロールは、30Hz・60Hz・90Hzにおいてそれぞれ3dB・6dB・9dBの切り換えが可能です。
機種の定格
型式 | SuperDLDインテグレーテッドアンプ | ||||
定格出力(両ch動作) |
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全高調波歪率(20Hz~20kHz) |
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混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | Tuenr、AUX、Tape→SP端子:0.003%(定格出力時、8Ω) | ||||
周波数特性 | Tuner、AUX、Tape→SP端子:DC~200kHz +0 -3dB | ||||
ダンピングファクター(50Hz) | 1000 | ||||
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.1mV/100Ω Tuner、AUX、Tape:150mV/47kΩ Adaptor In:150mV/47kΩ |
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SN比(IHF-A) | Phono MM→SP端子:88dB Phono MC→SP端子:78dB(250μV) Tuner、AUX、Tape→SP端子:108dB |
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トーンコントロール |
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ラウドネスコントロール (Volume-30dB) |
30Hz:+3dB、+6dB、+9dB 60Hz:+3dB、+6dB、+9dB 90Hz:+3dB、+6dB、+9dB |
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サブソニックフィルター(-3dB) | 18Hz、6dB/oct | ||||
ライズタイム | Tuenr、AUX、Tape→SP端子:1.7μs | ||||
スルーレート | Tuner、AUX、Tape→SP端子:±100V/μs | ||||
出力帯域幅(歪率0.04%) | Tuner、AUX、Tape→SP端子:5Hz~90kHz | ||||
Phono最大許容入力 (1kHz、THD 0.003%) |
Phono MM:200mV Phono MC:8mV |
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Phono RIAA偏差(20Hz~20kHz) | ±0.2dB | ||||
出力レベル/インピーダンス | Adaptor Out:150mV/680Ω Tape Rec:150mV/680Ω |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
定格消費電力(電気用品取締法) | 370W | ||||
電源コンセント | 電源スイッチ連動:2系統、100W 電源スイッチ非連動:1系統、400W |
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外形寸法 | 幅440x高さ158x奥行383mm | ||||
重量 | 14.7kg |