TOKYO SOUND ValveX SE
¥70,000(2008年頃)
解説
ValveXのスペシャルエディションとして発売したヘッドホンアンプ。
ValveX SEではボリュームに音響用高音質ボリュームを採用しており、音質の向上だけでなく、耐久性や左右のギャングエラー、回転フィーリングを改善しています。また、回路定数の変更によってS/Nを向上しています。
その他に電源コードに3Pインレット型の採用や、多連型モールド製ピンジャック端子を単連型削り出し品に変更するなどのバージョンアップがされています。
回路には双三極管である12AU7を用いたプッシュプル方式を採用しています。
1Wに満たない小出力ヘッドホンアンプであえてプッシュプル方式を採用する事で、偶数次の歪やハムやノイズをキャンセルし、ヘッドホンにとって重要な微小出力時のS/Nを高めています。
また、内部抵抗の低い三極管をプッシュプル構成とした事でより力強く豊かで躍動的なサウンドを得たとしています。
真空管アンプは出力トランスを用いるため接続するヘッドホンによってインピーダンスのミスマッチングが予測されます。
この問題に対応するため、ValveX SEではトランスにタップを設け、100Ω以下と100Ω以上に切換可能とする事で16~600Ωのダイナミック型ヘッドホンに対応しています。
ヘッドホン端子は2系統装備しており、フロントに標準ジャック、リアにミニジャックを装備しています。
同時に使用する事が可能です。
スルーアウト端子を装備しており、ヘッドホンとスピーカーを使い分ける際に接続を変える必要がありません。
機種の定格
| 型式 | ヘッドホンアンプ |
| 出力 | 650mW+650mW |
| 入力端子 | RCAピンL/R |
| スルーアウト端子 | RCAピンL/R |
| ヘッドホン端子 | フロント:標準ジャック リア:ミニジャック |
| 周波数特性 | 10Hz~60kHz |
| 残留ノイズ | 0.1mV以下 |
| 適合ヘッドホンインピーダンス | 16~600Ω |
| ヘッドホンインピーダンス切換 | 100Ω以下(16~100Ω) - 100Ω以上(100~600Ω) |
| 使用真空管 | 12AU7x2 |
| 外形寸法 | 幅130x高さ170x奥行き259mm |
| 重量 | 3.5kg |