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TD125mkIIの画像
 解説 

トーレンスの技術を結集して開発されたターンテーブル。

TD125mkIIは4種類のバリエーションが販売されていました。TD125mkIIはアーム取付ボードの付いたターンテーブルで、好きなトーンアームの取付が可能です。また、TD125mkIIAではトーンアームTP16とオイルダンプ式アームリフターが組み合わされています。
TD125mkIIBとTD125mkIIABはTD125mkIIとTD125mkIIAのそれぞれにウォルナット仕上げのオリジナルケースであるST509を装備しています。

ターンテーブルには3.2kgの非磁性亜鉛合金ダイキャスト製ターンテーブルを採用しています。
回転ムラを無くすため一つ一つ厳密にダイナミックバランスが取られています。

スピンドルにはダイヤモンド研磨による精密加工が施されています。
また、軸受部には摩擦抵抗の少ないオイルレスメタルを使用しています。

レコード再生に有害なハウリングを防止するため、独自の2重懸架構造を採用しています。
この方式では、ターンテーブルやトーンアームを支持する7kgのダイキャスト製の上部シャーシは、その下にモーターや電子制御回路などを取り付けたメインシャーシから3個の螺旋状スプリングでフローティングされた構造となっています。そして、スプリングの吸振性と慣性質量の大きいダイキャストシャーシの働きを利用してモーターの振動及び外部からの衝撃を吸収し、ハウリングを排除しています。

ドライブ機構には独自の電子制御回路を採用しています。
モーターはトルクが大きく電源電圧の変動にも影響されない16極シンクロナス型を採用しています。このモーターの性能を生かし安定性を高めるため、ウィーンブリッジ発振器を内蔵した制御回路を併用しており、複雑なメカニズムや機械的速度切替を除去しています。
この回路は2相ウィーンブリッジ発振回路やICアンプ、プッシュプルパワー段などで構成されており、発振周波数を変更することによって回転速度の切替や微調整が行えます。また、電気的な速度調整を採用したことで、交流電源(50Hz/60Hz)での切替を不要にしています。
回転速度は±2%の範囲内で微調整でき、ストロボで確認できます。

トーレンスが開発した独自のクラッチ機構を採用しており、ベルトの保護とより早い安定回転を実現しています。
クラッチ機構はキャプスタンの外側に設けられた加速式のもので、ベルトの伸びや起動時のシャーシ振動を防いでいます。

TD125mkIIAとTD125mkIIABにはトーンアームTP16を装備しています。
TP16は水平・垂直バランスをとった精度の高いダイナミックバランス型となっています。また、軸受部には摩擦抵抗の極めて少ない超精密研磨のボールベアリングを採用しており、水平垂直方向のアームの動きをスムーズにしています。
針圧調整はスプリングの働きで行う構造となっており、0.5grステップのカムを利用して使用カートリッジに最適な針圧が選べます。

インサイドフォースキャンセラーにはマグネット・バイアス補正式を採用しています。
この方式では磁力を利用して摩擦無しにインサイドフォースを消去する構造となっています。スタイラスの形状やレコード面の状況等に応じて最適な力が働くように調整できます。

ヘッドシェルにはマグネシウム合金製のプラグイン式ヘッドシェルTP60を採用しています。

別売でダストカバーがありました。

機種の定格
型式 レコードプレイヤー
<ターンテーブルTD125mkII>
駆動方式 ベルトドライブ方式、電子回路制御
駆動モーター 16極シンクロナスモーター
速度切替回路 周波数制御による速度切替
ソリッドステート2相ウィーンブリッジ発振器
回転数 16 2/3、33 1/3、45rpm
速度調整範囲 ±2%
ターンテーブル 30cm非磁性亜鉛合金ダイキャスト製、3.2kg
ワウフラッター 0.03%以下(wrms)
0.06%以下(DIN45507)
SN比 68dB(DIN45539)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 2.5W
外形寸法 幅440x高さ120x奥行340mm
重量 14.5kg
別売 オリジナルケース ST509(サンスイ製?、¥7,900)
アクリル製ダストカバー TX25(¥10,500)
<トーンアームTP16>
型式 ダイナミックバランス型
実効長 230mm
オーバーハング 14.4mm(調整可)
水平トラッキングエラー 0.2゜/cm以下
針圧調整位置 0~5gr
ヘッドシェル マグネシウム合金製プラグイン式
インサイドフォースキャンセラー 全ての針形状、針圧に対して調整可
使用可能カートリッジ 取付ビス間隔1/2インチ(12.7mm)