THIEL CS1.6
ブラックペイント:¥184,500(1台、2002年2月発売)
ウォールナット:¥224,000(1台、2002年2月発売)
ナチュラルチェリー:¥224,000(1台、2002年2月発売)
解説
伝統のコヒレントソース・デザインをコンセプトにしたコンパクトタイプのフロア型スピーカーシステム。
低域には6.5インチ(165mm)のアルミダイヤフラムに対して76mm口径という、大きなボイスコイルを使用したユニットが採用されています。これにより、振動系全体のスティフネスを強化すると同時に、分割共振を減らしてます。
また、アルニコマグネットのインナーマウント磁気回路、大口径のスパイダーの採用とあいまって低歪率でトランジェント改善効果を得ています。
高域には1インチアルミドームのユニットが採用されています。
全てのユニットにアルミ合金のダイヤフラムを採用しています。プレス形状と表面処理に独自のノウハウを盛り込み、より剛性と非共振性を高めています。
また、磁気回路には全てショートコイル/ロングギャップを採用しており、長く機に津な磁束密度は大きなピストンモーション・リニアリティを達成しており、一般ユニットのわずか10分の1の低歪率とスムーズな周波数特性を実現しています。
さらに、センターポールには銅のリング状磁気スタビライザーを装備しており、ボイスコイルを流れる電流によって変化する磁界強度を安定させ、ポールの磁気反作用による歪を抑制しています。
ネットワークはカスタムのポリプロコンデンサーや空芯コイルなどを搭載した1次(-6dB/oct)クロスオーバーを採用し、位相直線性を得ています。
また、バイワイヤによる外部要因が加味されることによるわずかな差異の発生がバランスを崩す危険性を排除するため、バイワイヤ端子を搭載していません。
エンクロージャーはバッフル厚2インチ、壁厚1インチのMDF素材を採用しており、内部要所に補強ブレースを配置することによって優れた剛性を得ています。
また、バッフルの周囲に緩やかなラウンドを持たせ回折を排除し、さらに全体を後方に傾斜せる形状とすることで、精度の高いタイム/ステップレスポンスを実現しています。
さらに、バスレフポートはスロット形状とすることで、丸や楕円の一般的ポートに比べて気流分散性に優れポートノイズを減らしています。
仕上げは標準の3パターン以外に8パターンの特別仕様もあります。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・フロア型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:16.5cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
帯域幅 | 48Hz~20000Hz(-3dB) |
アンプリチュードレスポンス | 50Hz~20000Hz、±2dB |
フェイズレスポンス | ±10゜以下 |
感度 | 90dB(2.8V/1m) |
インピーダンス | 4Ω(最小3Ω) |
クロスオーバー周波数 | 3000Hz |
推奨パワーアンプ出力 | 50W~300W |
外形寸法 | 幅229x高さ902x奥行292mm |
重量 | 13.6kg |
別売 | CS1.6用アウトリガー(ペア、¥50,000) |