
THIEL CS1.5
¥380,000(2台1組、1994年発売)
解説
THIEL独創のコヒレントソース・デザインをシンプルな2ウェイシステムに採用したコンパクトサイズのフロア型スピーカーシステム。
低域には16.5cmコーン型ウーファーを搭載しており、16.5cm平面型パッシブラジエーターを組み合わせています。
振動板にはアルミリジッド・ダイアフラムを採用しており、分割振動やエネルギー蓄積などの従来のコーン型スピーカーの音質的課題の解消を図っています。
また、約2.4ポンドのマグネットを用いた新開発ショートコイル/ロングギャップ磁気回路によってダイナミックレンジの拡大と低歪化を実現しています。
パッシブラジエーターの組み合わせによってポート共振の無いクリアな低音再生を可能にしています。
高域には2.5cmハードドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはメタルドームダイアフラムを採用しており、ベンテッドポールやリアチェンバーの採用によって1次クロスオーバーの緩やかなスロープに対応できる広帯域特性を実現しています。
ネットワーク部にはTHIELが一貫して採用している1次(6dB/oct)クロスオーバーを搭載しています。
エンクロージャーはフロントバッフルに傾斜角を持たせたデザインを採用しており、各ユニットのタイムアライメントを最適化して優れた過渡特性を得ています。
板材には板厚1インチのものを用いており、さらに入念な内部補強を施す事で不要な共振を排除しています。
外観はリアルウッドのアンバーウッド仕上げが施されています。また、グリルにラウンドエッジ仕上げを施す事で回折現象を抑えています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・パッシブラジエーター方式・フロア型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:16.5cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 その他:16.5cmパッシブラジエーター |
帯域幅 | 42Hz~22kHz -3dB |
周波数レスポンス | 42Hz~22kHz ±3dB |
フェイズレスポンス | ±10゜以下 |
感度 | 86dB(2.8V・1m) |
インピーダンス | 4Ω(最小3Ω) |
推奨パワーアンプ出力 | 50W~150W |
外形寸法 | 幅216x高さ840x奥行280mm |
重量 | 19kg |