Technics ST-S7A
¥54,800(1983年発売)
解説
RF系を含めたDC増幅、DC復調により、5Hzという超低域から高域までフラットな特性を得たクォーツシンセサイザチューナー。
DCピークサンプリングホールドMPX回路をワンチップIC化して採用しており、この回路ではステレオ復調用に立ち上がりの速いパルス波を使用することで、位相歪を解消しています。
RF系を含めたDC増幅・DC検波・DC復調により、5Hzという超低域から平坦な周波数特性を実現しています。
オートレベルアジャスタ付きのパイロット信号キャンセラを搭載することで、広帯域特性を実現しています。
さらに、ジッター歪除去回路により優れた高域特性を得ています。
±200kHz離調で25dBという狭帯域高選択度を持つスーパーナローIF回路を搭載しており、±400kHz離調で選択度55dBのノーマルIF回路とをマイクロコンピューターの判断で自動的に切換え、隣接局妨害を排除しています。
RF回路にもノーマル回路とナロー回路を搭載し、マイクロコンピューターが自動選択することで、隣接局妨害や都市雑音に起因する不要波(スプリアス)を排除しています。
FM/AM計16局のランダムプリセットメモリー機能を搭載しています。また、ボタン一発でプリセットできるオートメモリーが可能です。
マニュアル同調も簡単なオートスキャンチューニング機能を搭載しています。
受信クオリティを選べる10dBステップ4段ミューティングを搭載しています。
機種の定格
| 型式 | クォーツシンセサイザFM/AMチューナー |
| <FMチューナー部> | |
| 受信周波数 | 76.1MHz~89.9MHz |
| 実用感度(75Ω) | 12.8dBf/1.2μV(IHF'58) |
| SN50dB感度(75Ω) | mono:18.1dBf/2.2μV(IHF'58) stereo:38.1dBf/22μV(IHF'58) |
| 歪率 | mono:0.009% stereo:0.015% |
| ダイナミックレンジ | 100dB(1kHz、100%mod、0dB) |
| 周波数特性 | 5Hz~18kHz +0.2 -0.5dB |
| 実効選択度 | normal:55dB(±400kHz) super narrow:25dB(±200kHz) |
| キャプチャーレシオ | 1.0dB |
| イメージ妨害比 | 90dB(83MHz) |
| IF妨害比 | 105dB(83MHz) |
| スプリアス妨害比 | 110dB(83MHz) |
| AM抑圧比 | 55dB |
| ステレオセパレーション | 60dB(20Hz) 65dB(1kHz) 50dB(10kHz) |
| リークキャリア(19kHz) | -70dB |
| <AMチューナー部> | |
| 受信周波数 | 522kHz~1611kHz |
| 実用感度(S/N=20dB) | 290μV/m、20μV |
| 選択度 | 55dB |
| イメージ妨害比 | 40dB |
| IF妨害比 | 60dB |
| <総合> | |
| 停電補償 | 約1週間 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 8W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ54x奥行245mm |
| 重量 | 2.4kg |