Technics ST-G99V
¥69,800(1987年頃)
¥64,800(1989年改定)
解説
TV音声多重と映像出力を搭載したTV/FM/AMチューナー。
アナログTV放送のクオリティアップに対応するため、TVチューナー部にはセパレートキャリア方式を採用しています。
この方式では、音声信号だけを選択し、映像信号とは別に検波・増幅を行うことで映像同期信号の混入を防ぎ、高品位なテレビ音声を再生を実現しています。
優れた群遅延特性を誇るSAWフィルタを音声と映像のそれぞれの回路に搭載するkとおで、よりクリアな信号再生を可能にしています。
出力ポストアンプ部にはテクニクス独自の回路技術であるclassAA方式を採用しています。
専用の電流駆動アンプを採用することで、電圧制御アンプを電流供給の負担から解放し、入力信号に忠実な電圧コントロールと余裕のある電流供給を可能にしています。
高精度プログラムタイマーを内蔵しています。
この回路では、マイコンがFM/AM受信局と電源ON/OFF時刻をコントロールすることで高精度を実現しています。動作モードは2種類があり、毎週動作(weekly)と1回動作(once)の2種類が選択できます。
また、タイマー設定時は次の操作をフラッシュが点滅して知らせます。
時刻、周波数、プリセットチャンネルを独立して表示する大型FLトリプルディスプレイを搭載しています。
映像出力端子に加え、映像入力端子のないテレビにも接続できるRF出力端子を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは、パワーのON/OFFやアンテナ切換えができます。また、チャンネルコールはTV/FM/AM各12局をダイレクトに選局することができます。
機種の定格
型式 | TV/FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76.1MHz~89.9MHz |
実用感度 | 10.3dBf/0.9μV(IHF'58) |
S/N比50dB感度 | mono:18.1dBf/2.2μV(IHF'58) stereo:38.1dBf/2.2μV(IHF'58) |
歪率 | mono:0.009% stereo:0.015% |
ダイナミックレンジ | 106dB |
周波数特性 | 4Hz~18kHz +0.2 -0.5dB |
実効選択度 | 40dB(±400kHz) |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
イメージ妨害比(83MHz) | 90dB |
IF妨害比(83MHz) | 105dB |
スプリアス妨害比(83MHz) | 110dB |
AM抑圧比 | 55dB |
ステレオセパレーション | 65dB(1kHz) 50dB(10kHz) |
リークキャリア(19kHz) | -70dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 522kHz~1629kHz |
実用感度(S/N比20dB) | 20μV、290μV/m |
選択度 | 50dB |
イメージ妨害比 | 40dB |
IF妨害比 | 60dB |
<TVチューナー部> | |
受信チャンネル | VHF:1ch~12ch UHF:13ch~62ch |
実用感度 | 20.8dBf/3.0μV(IHF'58) |
全高調波歪率 | mono:0.2% stereo:0.3% |
ダイナミックレンジ | 96dB |
ステレオセパレーション(1kHz) | 45dB |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 14.5W |
外形寸法 | 幅430x高さ93.5x奥行282mm |
重量 | 3.8kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |