Technics ST-8077(77T)
¥45,800(1979年頃)
解説
アクティブサーボロック回路などを採用したFM/AMチューナー。
IF段、検波回路までも含めて様々な要因によって起る周波数ズレを自動的に補正するアクティブサーボロック回路を採用してます。
これにより、送信されてくる電波の側で周波数が変調しても、同調点を柔軟に追い、正確に保持し続けます。
LED指針に選局同調の情報を集中したアクティブセンサー方式を採用しています。
指針は2個の黄色のLED(矢印)と赤色のLED(ライン)で、同調点では、左右の矢印が消え、ライン形LEDだけが点灯します。
19kHzパイロット信号を除去するパイロット信号キャンセル回路を搭載しています。
これは、ローパスフィルタによらず、電子回路を利用したもので、19kHzのリークキャリアを-65dB以下に抑制しながら、広帯域で平坦な周波数特性を得ています。
安定度が高く、リミッタ特性に優れた差動増幅5段構成のIF段を採用しています。選択素子には、群遅延特性と振幅特性を独立して設定できる表面弾性波(SAW)フィルタと、群遅延特性を重視した4共振素子型セラミックフィルタを採用し、低歪・高選択度を実現しています。
Recレベルチェックスイッチを搭載しています。
fine、standard、offの3ポジションのミューティングを搭載しています。fineポジションでは、ステレオ歪0.2%相当以下のハイフィデリティな局のみを77Tが自動的に選択します。
ブラックとシルバーの2種類のバリエーションがありました。
機種の定格
| 型式 | FM/AMチューナー |
| <FMチューナー部> | |
| 受信周波数 | 76.0MHz~90.0MHz |
| 実用感度(75Ω) | 10.3dBf(0.9μV、IHF'58) |
| SN比50dB感度 | mono:16.3dBf(1.8μV、IHF'58) stereo:37.2dBf(20μV、IHF'58) |
| 全高調波歪率 | mono:0.08% stereo:0.1% |
| SN比 | mono:75dB |
| 周波数特性 | 20Hz~18kHz +0.1 -0.5dB |
| 実効選択度 | 75dB |
| キャプチャーレシオ | 1.0dB |
| イメージ妨害比 | 85dB(83MHz) |
| IF妨害比 | 105dB(83MHz) |
| スプリアス妨害比 | 95dB(83MHz) |
| AM抑圧比 | 55dB |
| ステレオセパレーション | 45dB(1kHz) 35dB(10kHz) |
| リークキャリア | -60dB(19kHz) |
| <AMチューナー部> | |
| 受信周波数 | 525kHz~1605kHz |
| 実用感度 | 30μV |
| 選択度 | 40dB |
| イメージ妨害比(1,000kHz) | 45dB |
| IF妨害比(1,000kHz) | 40dB |
| <総合> | |
| 出力電圧 | 0.8V |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 8W |
| 外形寸法 | 幅450x高さ53x奥行316mm |
| 重量 | 4.2kg |