Technics ST-5
¥37,800(1982年発売)
解説
テクニクスの技術を幅315mmのジャケットサイズに凝縮したクォーツシンセサイザチューナー。
リファレンス周波数を可聴域外の25kHzに設定することで音質改善を図っています。
シンセサイザにはスワローインカウンタ方式を採用しており、スプリアス妨害の放送帯域内への発生を防ぎ、より忠実な波形伝送を図っています。
ダブルスイッチング方式のPLL MPX回路により、高精度なステレオ復調を実現しています。
FM/AM計16局ランダムアクセスメモリーを搭載しています。
8つのボタンはそれぞれ表と裏に使い分けができ、FM・AMの区別なく16局のプリセットがランダムに行えます。
マニュアル/オートスキャンチューニングが可能です。
チューニングボタンはワンプッシュするごとにFMは100kHz、AMは9kHzステップで周波数が変化、押し続けると(0.4用以上)、高速up/down動作に移行し、指を離すとオートスキャンに入り、最近辺の局を探し出して同調・停止します。
プリセットがメモリーボタンひとつで行えるオートメモリー機能を搭載しています。
チャンネルナンバーをデジタル表示するFLディスプレイを搭載しています。
周波数の表示には、デジタル表示に加えてアナログメーターも搭載しています。
AMループアンテナを装備し、外部雑音に強い設計となっています。
独自のダイレクトコネクタを採用しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76.1MHz~89.9MHz |
実用感度 | 10.3dBf(0.9μV、IHF'58) |
SN比50dB感度 | mono:18.5dBf(2.3μV、IHF'58) stereo:38.9dBf(24μV、IHF'58) |
歪率 | mono:0.08% stereo:0.15% |
SN比 | mono:78dB |
周波数特性 | 20Hz~15kHz +0.5 -1.5dB |
実効選択度 | 65dB(±400kHz) |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
イメージ妨害比 | 63dB |
IF妨害比 | 100dB |
スプリアス妨害比 | 85dB |
AM抑圧比 | 55dB |
ステレオセパレーション | 40dB(1kHz) |
リークキャリア | -35dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 522kHz~1611kHz |
感度(SN比20dB) | 20μV、300μV/m |
選択度 | 55dB |
イメージ妨害比(999kHz) | 40dB |
<総合> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 9W |
外形寸法 | 幅315x高さ50x奥行244mm |
重量 | 1.9kg |