National/Technics SC-850
¥285,000(1969年頃)
解説
音響技術の粋を結集し、テクニクス製品を全面的に採用した最高級セパレートステレオ。
レシーバー部
メインアンプ部は全段直結構成を実現しています。
ITL-OTL-OCL(出力コンデンサー無し)の回路構成によって歪を低減しています。
新開発のシリコントランジスタを使用することで高域特性が大幅に向上するとともに低雑音化を実現しています。
FMチューナー部には4極MOS型FETを使用しています。
回路構成は4段5石IF回路と2段直結リミッター回路に加え、特許のPCMセラミックIFTを用いた選択度とリミッター効果を改善しています。
プレイヤー部
トーンアーム部にはスタティックバランス型トーンアームを採用しています。
カートリッジには世界で最初に白金コバルト磁石を用いた最高級MM型カートリッジ(テクニクス200C/EPC-84SM)を搭載しています。
スピーカー部
ナショナル音響研究所の特別設計モデルのスピーカーシステムを採用しています。
低域には30cmコーン型ウーファーを搭載し、中域には12cmコーン型スコーカーを搭載しています。
高域には5cmホーン型ツィーターを2個搭載しています。
機種の定格
型式 | セパレートステレオ | |
<アンプ/チューナー部> | ||
受信周波数 | FM | 76MHz~90MHz |
AM | 525kHz~1,605kHz | |
受信感度 | FM | 3μV(IHF) |
AM | 10μV、500μV/m(IHF) | |
FMマルチ回路 | スイッチング方式 | |
出力 | 140(PMPO、IHF、THD0.8%) 70W(EIA) |
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トーンコントロール | Bass-Trelbe | |
付属機能 | ヘッドホンジャック テープモニター ラウドネスコントロールスイッチ 外部SP端子 Dinコネクター AM/FM外部アンテナ端子 録再Pin端子 |
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<プレイヤー部> | ||
駆動方式 | ベルトドライブ方式 | |
駆動モーター | 4極ヒステリシスシンクロナスモーター | |
回転数 | 33・1/3、45rpm | |
ターンテーブル | 30cmアルミダイキャスト製 | |
カートリッジ | 白金コバルトMM型(テクニクス200C) | |
針圧 | 1.5g | |
交換針 | EPS-50STED(ダイヤ針) | |
トーンアーム | スタティックバランス型・インサイドフォースキャンセラー・ラテラルバランサー付き・オイルダンプ機構 | |
<スピーカー部> | ||
方式 | 3ウェイ・4スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 | |
使用ユニット | 低域用 | 30cmコーン型 |
中域用 | 12cmコーン型 | |
高域用 | 5cmホーン型x2 | |
<総合> | ||
周波数特性 | 30Hz~20kHz(超低域フィルター付き) | |
使用半導体 | トランジスタ:38個 ダイオード:24個 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | |
消費電力 | 140W(最大出力時) | |
外形寸法 | 本体・レコードケース | 幅470x高さ480x奥行392mm |
スピーカー | 幅470x高さ960x奥行392mm | |
重量 | 91kg |